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女優で人気司会者のオプラ・ウィンフリー氏はゴールデン・グローブ賞のスピーチで、女性を虐げる男性の「時代は終わった」と宣言したが、著名債券投資家のビル・グロース氏に言わせれば、抑圧された金利に債券市場が支えられる時代も終わった。


  同氏は11日公表した月次投資コメントで、「男性と同様に、債券も弱気相場に入った」とし、「オプラは『新しい時代が到来した』と叫んだが、その通りだ。債券弱気相場の時は来た。私を含め多くの人は『潮時だ』と言うだろう」と記述した。


  グロース氏によると、35年続いた債券強気相場の終わりは10年物米国債の利回りが過去最低を付け、「二番底」のパターンを形成した2016年7月だったかもしれない。当時はそれが明確でなかったが、今週9日に10年債利回りが2.5%を超えた時、弱気相場入りが確認されたとグロース氏がツイートした。


  グロース氏はまた、10年債利回りが年末までに少なくとも2.7%に達すると予想。世界経済の成長や米金融当局の利上げ、他の中央銀行金利を抑えておくために実施している量的緩和(QE)の規模を縮小することが利回りを押し上げるとし、「QE減額と5%の名目成長率は、米10年債利回りの上昇、ほぼゼロのトータルリターン、穏やかな弱気相場の正式認定をもたらすのに十分だ」と書いている。


  ブルームバーグのデータによれば、グロース氏のジャナス・ヘンダーソン・グローバル・アンコストレインド・ボンド・ファンドの2017年成績はプラス2.4%で、26%の同種ファンドを上回った。


原題:Gross Says #TimesUp for Men and Bond Run as Flat Returns Loom(抜粋)

#グロス


米国債市場は弱気相場に入ったとのビル・グロース氏の見方に、モルガン・スタンレーが異を唱えた。ストラテジストのマシュー・ホーンバック、グニート・ディングラ両氏は11日のリポートで「心配するな。米国債は引き続き価値ある資産だ」とし、「これは人々が予想していた弱気相場ではない」と記した。


  ジャナス・ヘンダーソン・グループのグロース氏は9日の米国債利回り上昇を受け弱気相場入りを確認したとツイート。著名債券投資家である同氏の信奉者の間で動揺が広がった。グロース氏は10日のブルームバーグとのインタビューで、「私が言っている弱気相場は穏やかなものだ」と説明を加えた。


  10日には中国が米国債購入を減らすことを検討しているとの報道で利回りが上昇したが、モルガン・スタンレーは中国が購入を停止したり売りを開始したりすることは考えにくいとし、米国債と同等の流動性を持つ他の国債は同等の利回りを提供しないと指摘した。中国の米国債投資を巡る報道について、中国国家外為管理局(SAFE)は「間違った情報源を引用したか、偽ニュースの可能性があると考えている」との声明を11日発表した。


  米金融当局がインフレ率ではなく物価水準を政策決定の目安にする可能性も米国債利回り上昇の一因だったが、モルガン・スタンレーはこうした変更が実際に政策と声明に反映されるには時間がかかると論じ、「自分のすべきことをしていればいい」とコメント。6日付のリポートによると、モルガン・スタンレーは今年10−12月期の10年債利回りが1.95%に低下すると予想している。


  一方、グロース氏は自身の「ジャナス・ヘンダーソン・グローバル・アンコストレインド・ボンド・ファンド」で債券を売り持ちにしていると述べた。


原題:Morgan Stanley Counters Bill Gross Over Bond Bear Market Call(抜粋)