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チーム青森のメンバーとして06年のトリノ、10年のバンクーバー五輪に出場した。故郷北海道北見市に戻り、10年8月にLS北見を創設。「地元出身のメンバーで五輪に出場したい」との決意から、選手やスポンサー集めに奔走した。


勝利が決まった直後、代表選手の藤澤五月(26)らは笑顔こそ見せたものの、メダル獲得に歓喜の声をあげず、相手選手と健闘を称えあった。


カーリングは“髪の毛一本の差で勝負が決まる”と言われるほど繊細なスポーツ。しかし、相手がミスをしたからといって喜ばず、自分たちのターンに集中する。それが“カーリング精神”というものなのです」(カーリング関係者)


 きっと、負けを覚悟しただろう。ところが、藤沢のラストストーンはミスになった分、イギリスのイブ・ミュアヘッドを“誘惑”した。ここからドラマが始まる。


 あなたがラストストーンを決めて2点取れば、銅メダルですよ。


 そのストーンは、そう囁いているように見えた。

 ミュアヘッドがストーンをリリースした瞬間、私は「えっ?」と声を出してしまった。どうみてもウェイトが速すぎた。集音マイクは、ハウスで待っているバイス・スキップのアナ・スローンの絶望的な声を拾っていた。“Off, off, off……”


 オフ。これは、カーリングでは絶望的な状態を指す。ストーンが狙ったラインから外れ、曲がり出すのを祈るしかない状態のことを指すからだ。


 ミュアヘッドのストーンは、曲がり切らずに悪女へとぶつかる。ストーンがカンカンカンと音を出して、散らばる。


 最後、ハウスの中央にいちばん近かったのは、黄色の日本のストーンだった。

 もしも、藤沢のラストストーンが完璧な位置に置かれ、端正な佇まいだったとしたら、とても同じ結末が待っていたとは思えない。藤沢のミスが誘惑を生み、欲望を喚起させたからこそミュアヘッドのデリバリーを狂わせたのだ。 


 すると、藤沢のラストショットはミスだったとも言い切れなくなる。カーリングでは相手の石が投じられて、初めて意味が明らかになる。陰と陽。すべては一瞬にして入れ替わる。

 試合が突然終わったあと、銅メダリストになった日本の4人は呆然としているように見えた。そして静かに手袋を外し、イギリスの4人と握手を交わした。勝った日本チームに笑顔はなかった。それがカーリングの礼儀だからだ。

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