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かつて文部科学省に在職していた時代に、ゆとり教育の導入に関わった寺脇研・京都造形芸術大教授は言う。


「いわゆる『ゆとり教育』が目指したものは、個人の尊厳を尊重するということ。それは、子供の頃から好きなことに取り組み、主体的に考え、自ら学ぶ人間を育てる。羽生選手や大谷選手はそういった教育を受けてきた世代で、彼らの言葉を聞いていると、10代の頃からしっかりとした『自分』があり、ケガや逆境を乗り越える力も持っている。『ゆとり教育は失敗だった』という批判は先入観によるもので、根拠はないんです」

「70年代までの詰め込み教育は、スポーツや音楽などにすごい才能のある子供が、学校生活に縛られていた。それが完全週休2日制になったことで、一番才能が伸びる時期に学校に行く時間が減りました。基礎学力は大切ですが、知識は大人になってから学ぶこともできる。それよりも、子供の興味や関心、適性に合わせて好きなことに打ち込み、自ら学ぶことが大切。滅私奉公ではなく、それぞれの人が力を発揮できる力を身につけて『個人』を強くして、その結果として『公』も豊かにするというのが、ゆとり教育の理念でした」

「授業時間はたしかに増えましたが、ゆとり教育で導入された教育理念は基本的に変わっていません。最近では学ぶ側が討論や体験などを通じて学習する『アクティブ・ラーニング』の重要性が言われていて、これはゆとり教育の進化系のようなもので、目指す方向性は同じです。世界を驚かせる若者は、これからも出てくるのではないでしょうか」

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