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リビアの暫定政府によりますと、首都トリポリで2日、銃などで武装したグループが選挙管理委員会の本部を襲撃し、職員ら少なくとも12人が死亡しました。


暫定政府のシラージュ首相は緊急の会議を開いて治安担当者と対応を話し合うとともに「民主化プロセスを妨害しようとするテロ行為だ」と非難しました。


この事件について過激派組織ISはインターネット上に声明を出し、「選挙の拠点を狙った」として、みずからの戦闘員による犯行だと主張しました。


リビアでは独裁体制を敷いていたカダフィ政権が7年前に崩壊したあと混乱が続いていて、国連などの支援を受ける暫定政府は国内の安定に向け、ことし中に大統領選挙と議会選挙を実施することを目指し準備を進めています。


しかしリビアで一時期、支配地域を拡大したISは勢力を取り戻すため混乱が続くことを望んでいると見られ、今後も選挙の妨害を狙った今回のような事件が繰り返されることが懸念されます。