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ジャニーズ事務所によりますと、辞表は城島さんが預かっていましたが、6日、メンバーの総意として事務所のジャニー喜多川社長に託され、山口さんからも社長に直接辞意の表明があったということです。


ジャニーズ事務所は「本人の強い意思でもある辞意を受け入れ、1人の人間として自分と向き合う形をとらせるべきだと決断いたしました」などとしています。


キスを強要したぐらいで、今時の女子高生が逃げ回ったとは、私には考えにくい。彼女は携帯電話で母親に救いを求め、助け出された。母親が警視庁に被害届を出し、凶悪犯罪担当の捜査一課が動いた。

スキャンダルを起こした芸能人を擁護することで知られる小倉智昭の『とくダネ!』(フジテレビ・5月3日放送)で、小倉は、NHKはニュースを流す前にジャニーズ事務所側にキチッと連絡を入れていたのかとNHKの報道姿勢に疑問を呈していた。

東京地検は不起訴の理由を、山口は強制わいせつ容疑を認めていて示談も成立している。また社会的制裁を受けていることも考慮したといっている。


ここからは推測だが、被害者の母親のコメントを読む限り、女子高生の被った被害は大きいようだから、山口側は相当な額の示談金を払ったと思われる。


こうした事件では、示談が成立するかどうかが起訴と不起訴を分ける。“大した犯罪”だったのだが、カネを積んで何とか不起訴に持ち込んだというのが真相のはずだ。

企業に不祥事が起きると、記者たちは必ず「社長を出せ」と要求する。なぜ今回、「ジャニー喜多川を出せ」「メリー喜多川を出せ」と記者たちはいわないのか。

さすがにTOKIOの他のメンバーから、「裏切り」「復帰はあり得ない」「そんな甘えた言葉は聞きたくなかった」という批判の声が出た。だが、この4人も、言外に「山口に戻ってもらいたい」という甘えの構造から抜け出てはいなかった。


何でもいいから謝れ、頭を下げろ、涙を流せ。そう事務所からいわれて、十分な話し合いもないまま会見を開いたのが見え見えだった。無理もない。彼らには、山口を切ることも許すこともできはしないのだから。


もう一度いう。山口とともに謝罪すべきは喜多川姉弟である。高齢であるというのは理由にならない。


不祥事やスキャンダルが出ると、自分たちは影に隠れて、当人たちを操りテレビでさらし者にするのが、ジャニーズ事務所の危機管理のやり方である。


年端もいかない若者たちを集め、歌えない踊れないのを数でごまかし、アイドルグループに仕立て上げる。寝る間もないほどカネを稼ぐ操り人形にはするが、人間としてどう生きるべきかという教育を施してこなかった。山口などはその悪い見本であろう。

喜多川社長の才能は「芸能界で売れる見栄えの良い少年」を発掘することである。フォーリーブスたのきんトリオSMAPTOKIO、嵐など、次々にアイドルグループを成功させてきた彼の異能ぶりが、今日のジャニーズ帝国をつくりあげた。


しかし、フォーリーブスのメンバーだった北公次が、喜多川社長についての暴露本を出した。週刊文春の連載キャンペーンを喜多川が名誉棄損で訴えた裁判では、二審の東京高裁(矢崎秀一裁判長)が一審判決を翻して、喜多川社長の所属タレントへのセクハラ行為をはっきりと認定した。


帝国の実態が次々に明るみに出て、土台が崩れつつあった。それに拍車をかけたのがSMAPの解散だった。


その前にSMAPのマネージメントをしていた女性マネージャーが事務所を辞め、独立した。


先月には、関ジャニ∞渋谷すばるがグループからの脱退を発表した。5周年のツアーを始める直前だった。


かつて「王国」「帝国」とまでいわれたナベプロ渡辺プロダクション)が70年代後半に「崩壊」したのも、一テレビ局の反乱からだった。驕れるジャニーズ帝国の崩壊もそう遠い事ではないはずだ。これからも事務所の方針に嫌気を起こし、離れるタレントが出てくる。


山口達也の不祥事が、SMAP解散で急坂を下り始めたジャニーズ帝国凋落のダメ押しになる。私はそう思っている。

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#色地獄