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ボルトン大統領補佐官は、7日、FOXニュースのインタビューで「アメリカはシンガポールでの米朝首脳会談の共同声明に従って行動しているが、北朝鮮は非核化に向けて必要な措置をとっていない」と述べ、北朝鮮の対応を批判しました。


そのうえでトランプ大統領キム・ジョンウン金正恩朝鮮労働党委員長に宛てて最近送った書簡の中で「ポンペイ国務長官が再び北朝鮮を訪問し、キム委員長と会談する用意がある」と伝えたことを明らかにしました。


トランプ大統領米朝首脳会談をみずからの外交成果だと強調していますが、北朝鮮が非核化に向かう具体的な道筋は見えておらず、ポンペイオ長官を派遣して交渉の糸口を探る狙いがあると見られます。


一方、7日にイランへの経済制裁を発動させたことをめぐってボルトン補佐官は「われわれが目指しているのはイランの体制転換ではない」と主張したうえで、地域を不安定化させる活動をイランにやめさせるとして今後も最大限の圧力をかけていくと強調しました。


ジュネーブの国連ヨーロッパ本部では、日本など各国が核軍縮などについて話し合う「軍縮会議」が開かれていて、7日に開かれた本会議では、朝鮮半島の非核化についても意見が交わされました。


この中で、EUを代表してオーストリアの代表が「対話のチャンネルを維持しつつ、北朝鮮への制裁と圧力を保ち続けることが重要だ」と述べるなど、各国から北朝鮮の非核化に向けては制裁と圧力の維持が必要だという意見が相次ぎました。


これに対して北朝鮮の代表は、「制裁と圧力だけではなにも解決しない。非核化は、アメリカと互いに義務を履行しながら可能な範囲で段階的に進めるものだ」と述べ先の米朝首脳会談を念頭に、信頼の醸成が必要だと反論しました。


米朝首脳会談の共同声明では、北朝鮮が非核化に向けて取り組む一方で、アメリカが北朝鮮に対して体制の保証を提供する約束をしていて、北朝鮮としては、一方的な非核化には応じられないという考えを改めて強調した形です。