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イチロー選手は昨シーズン、古巣のマリナーズに復帰して、開幕戦はレギュラーで迎えました。

しかし、シーズン途中の5月、チーム構想から外れ、球団の特別アシスタントに就任しました。

それでも、イチロー選手は、翌年の3月に日本で行われることになった開幕戦に照準を合わせ、練習を続けてきました。

遠征先を含め、チームに常に帯同。レギュラー陣に混じってほぼ同じメニューの練習をこなしてきました。

ストイックな練習と自己管理で知られるイチロー選手。バッティングでも守備でも、遜色ない動きを見せていましたが、あくまでレギュラー陣を優先する立場に徹していました。

フリーバッティングの順番はいちばん最後。試合が始まるとベンチに入れないため、スタジアム内の室内練習場などで汗を流しました。

そのうえで、イチロー選手は若手を育成する役割も引き受けていました。バッティングピッチャーを務めたり、トスバッティングでトスを上げたりしながら、若手をサポートしていたのです。

6月5日には、自分がバッティングピッチャーを務めたあとの試合で相手をした選手がホームランを打ち、感謝される場面もありました。

こうした日々を過ごしたイチロー選手は、ことし、オープン戦で試合に復帰。東京での開幕シリーズまで試合を重ねましたが、ブランクは大きく、思うような結果を残すことはできませんでした。

イチロー選手が特別な思いで振り返った去年5月からの日々。その特別感はマリナーズのジェリー・ディポートゼネラルマネージャーのことばにも表われています。

ディポートGMは、イチロー選手の引退を受けたインタビューで「イチローはチームが若返りを図る方針を理解して若い選手から機会を奪うつもりはなかった。イチローは昨シーズン、ほかの選手にとって見本で、いい先生でもあった。今後もマリナーズで役割を果たしてもらいたい」と話し、去年5月からの日々を高く評価しました。