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囲碁の仲邑初段は、ことし4月、史上最年少の10歳0か月でプロ棋士になり、7月に公式戦で初めて勝って最年少勝利記録を更新するなどこれまで2勝1敗の成績をあげています。

公式戦4戦目となる16日は、午前10時から大阪 北区の日本棋院関西総本部で、七大タイトルのひとつ「十段戦」の予選に臨みました。今回の対局相手は平成5年にプロ入りした古田直義四段で、仲邑初段にとって、公式戦で男性棋士と対局するのは初めてです。

白を持って後手となった仲邑初段は、詰めかけた多くの報道陣を前に時折、周りを気にするしぐさを見せながらも、張り詰めた空気の中、慎重に最初の一手を打ちました。

仲邑初段は劣勢に追い込まれる場面もありましたが、その後は、一進一退を繰り返し、対局は持ち時間の3時間を互いに使い切って「一手一分」の秒読みに入りました。そして、午後6時17分、仲邑初段が235手で勝ちました。

対局を終えた仲邑初段は集まった報道陣に「うれしかった」と笑顔で話しました。また、その後、コメントを発表し「3時間の持ち時間は長いと思いましたが、終盤、次の一手を考えていたら時間を使い切ってしまいました。結構、疲れました」と対局を振り返っています。

そして、「お昼ごはんはお母さんの手作り弁当でチンジャオロースを食べました。私のリクエストでした」と記しています。