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東京大学の千葉演習林は大学が設けた全国で初めての演習林として明治27年に創設され、森林や生物などの研究に大きな役割を果たしてきました。

しかし先月9日、千葉県に上陸した台風15号で多くの倒木や土砂崩れが発生して道が塞がれるなどしたため、学生の実習などが十分に行えない事態となっています。

中には樹木の生育状況や鹿の生態を確認するために設置した定点カメラの近くまでたどり着けず、データを回収できなかったり、観察記録を続けることができなくなったりしたケースが生じているということです。

大学側では、こうした状況が続けば学生が卒業論文などを作成する際の妨げになるおそれもあるとして、千葉演習林以外の場所で収集したデータを使用することなども検討したいとしています。

東京大学の久本洋子助教は「予定していた調査や研究を学生が行えないのは心苦しい。引き続き復旧作業を進め、教育や研究の場を取り戻せるようにしたい」と話していました。