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先月31日に那覇市にある首里城で起きた火災では、城内の建物に次々と火が移り11時間にわたって燃え続け、「正殿」など城の主要な建物が全焼しました。

出火当時、城内の警備員が、セキュリティー装置が異常を感知したため正殿の北側にある通路から建物内に入ろうとしたところ煙に気付き、連絡を受けた別の警備員が現場に駆けつけました。

この駆けつけた警備員が、状況を確認するために正殿北側から裏手に回ったすぐのところで、1階の窓から煙が激しく出ているのを目撃していたことが警察などへの取材でわかりました。

正殿内に設置された防犯カメラの映像には、セキュリティー装置が異常を感知した時間帯に、1階のあたりで発火したとみられる光が記録されていたということです。

警察は、警備員の証言や防犯カメラの映像などから正殿1階の北側が火元とほぼ断定し、詳しい出火原因などを調べることにしています。

現場では警察と消防が3日も合同で検証を行っていますが、これまでに、正殿1階の北側の焼け跡から焦げた分電盤が見つかっていたことが警察などへの取材で分かりました。

分電盤は各階やフロアに電気を分配する設備で、3日、現場から分電盤とみられる設備を運び出しました。

警察は、分電盤の鑑定を進めて今回の火災との関連を調べるとともに、今後も現場の検証を続けるなどして詳しい出火原因などの特定を急ぐことにしています。

見つかった分電盤について警察と消防が調べたところ、電気がショートした際にできる痕のようなものが残っていたことが関係者への取材で分かりました。

警察は今後、分電盤の鑑定を進めて今回の火災との関連を慎重に調べるとともに、現場の検証を続けるなどして詳しい出火原因の特定を急ぐことにしています。

首里城内では絵画や漆器など1500点余り文化財が保管されていましたが、全焼した正殿に展示されていたものなど少なくとも420点余りは焼失したとみられています。

一方、全焼するなどした「南殿」と「寄満」という建物にそれぞれある、耐火性の高い収蔵庫に保管されていた残る1000点余りは焼失せずに残っていました。

城を管理する沖縄美ら島財団の職員たちは、焼失せずに残った文化財を収蔵庫から運び出す作業を3日午前から始めました。

財団によりますと、収蔵庫には消火活動の際の水が入り込んでいたということで、財団は文化財を別の場所に移して状態などを確認することにしています。

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