前教皇 既婚の司祭に反対する本の共著から名前外すよう要請 #nhk_news https://t.co/XVuRvyLNLP
— NHKニュース (@nhk_news) 2020年1月15日
ローマ・カトリック教会ではミサや洗礼を行う司祭不足が深刻な南米のブラジルやペルーなどのアマゾン地域にかぎり、司祭は独身の男性しかなれないという決まりを見直して司祭を補佐する「助祭」であれば既婚の男性でもなれるよう検討が進められています。
これについて前の教皇で2013年に退位したベネディクト16世が、西アフリカのギニア出身の枢機卿とともに出す本の中で見直しに反対する意見を表明しているとフランスの新聞が伝え、司祭は独身の男性に限るべきだというカトリック教会内の根強い意見を代弁するものだとして大きな議論を呼んでいます。
こうした中、地元メディアはベネディクト16世が14日、秘書を通じて本の共著から名前を外すほか、まえがきやあとがきの署名も掲載しないよう出版社に要請したと伝えました。
ベネディクト16世の意見表明については、前の教皇による今のフランシスコ教皇への異例の批判だとして波紋が広がっていて、今回の要請はこうした波紋を抑えるねらいだと受け止められています。