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「現在、入院中の富川さんの症状は深刻だと聞いています。ひとたびコロナウイルスに感染すると、症状が鎮まったかに見えて急変することがあるという。やはり、といった思いです」

「現在、富川さんと濃厚接触したチーフプロデューサーや、総合デスクを務める男性などに肺炎の症状が認められ、すでにPCR検査を受けています。ほかにも10人を下らない番組スタッフが次々に発熱を訴えているため、番組OBなど、局内から人員をかき集めて何とかオンエアにこぎ着けているのが現状です」(同)

 ちなみに富川アナは現在、研修医18人のコロナウイルス集団感染が発覚したばかりの慶應病院に入院中だというから、なおのこと不安を禁じ得ないのである。

「『報ステ』で富川アナとコンビを組む徳永有美アナも目下、自宅待機となっています。現在、うちの報道局は“総崩れ”に近い状態。彼女にも感染の可能性は十分にあります」(先の局関係者)

 というのも「報ステ」の現場では、

「オンエア前には、スタジオ横の個室で富川アナと徳永アナ、チーフプロデューサーをはじめ当番デスクや総合デスクらが集まり、打ち合わせが行われてきました。ですが、互いの距離が近い上に、富川さんを始めほとんどの人がマスクもしていませんでした」

 つまりはいつ感染してもおかしくない環境で、これでは徳永アナの夫・内村光良も気が気でなかろう。

「3月末に『報ステ』幹部、富川アナが食事会をしたというんです。決起集会のようなものだったそうですが、感染拡大が報道されていた時期だけに、もし食事会が事実ならば、不注意と言われても仕方がありません」

 全スタッフが自宅待機になった『報ステ』は、過去に番組に関わった社員や制作会社のスタッフをかき集め、急場をしのいでいるという。

「感染が発覚してからも、報道や情報系のスタッフは、『普通に出社しろ』と言われています。これには皆、驚いていますよ。『感染者が出た社内に来いなんて、俺たちは死んでもいいってこと?』というスタッフもいます」(テレ朝関連会社関係者)

 バラエティ番組も制作が止まっている。

「3月に入ってからお店ロケなどで、店側から『撮影をした結果、コロナ感染者が出た場合は、責任を取ってもらいます』と一筆求められた番組があったりと、ロケ撮影ができなくなってきました。感染の拡大で、スタジオ撮影もストップ状態です。

 ほとんどの番組が過去のVTRを使い、総集編を制作して乗り切っています。ただ、このまま収録が再開されないと、GW明けには、“在庫” が尽きる可能性があります」(テレビ局関係者)

 放送する番組がなくなるーーまさに緊急事態だが、ある番組制作会社の社長は「体力があるキー局は、まだ全然マシ。我々は、もう首を吊るしか……」と頭を抱える。

「5月6日を迎えても緊急事態宣言が解除されず、収録が再開できなければ、ウチは終わりです。収録がなければ、制作会社には、お金が支払われません。5月以降、資金繰りが悪化して倒産する番組制作会社が増えると思います。

 制作会社だけでなく、地方のテレビ局も、経営が危うくなる可能性があります。生き残っていけるのはキー局か、在阪、福岡や札幌などの大都市の局だけです」

 テレビ界を激変させる危機は、すぐそこまで迫っている。

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