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 表に出ない理由の一端は、そのブログに記されている。

〈こちらが発表を希望する内容には大変な複雑度があり、著しく誤解・曲解・歪曲された形で公開される恐れがある〉ためで、〈私が完全な編集権を認められている〉ブログを主な発表の手段としたい、とのこと。

「加えて、限られた時間を大事にしたいとの思いもあるのではないでしょうか」

 と述べるのは、ジャーナリストの多賀幹子さん。

 望月教授は、日本人の父とアメリカ人の母の間に生まれ、5歳から23歳まで米国で暮らしている。父は東大法学部卒で、製鉄会社の駐在社員。母は法律事務所の図書室専門司書で、現在、美学系の学者として活躍する妹もいる。多賀さんもかつて米国在住で、望月家と交流があったという。

「お宅に遊びに行くと、当時、15歳くらいでしたか、新一さんがいらして、お庭に面した窓辺のイスにもたれ掛かって本を読んでいるんです。私をチラッと見ても、挨拶するかしないかくらいですぐに目を本に戻す。厚めの眼鏡をかけ、既に学者の風格を漂わせていて、一刻を惜しむという感じで本に目を落としておられました」

 その翌年、望月氏は16歳にして「飛び級」でプリンストン大に入学している。

「一度、折り紙で36面体を作って持って行ったことがありました。すると、新一さんも興味を持たれたようで、本を閉じて手に取り、しばらくあらゆる角度から観察していました。やはり数学的なものには大変に関心が高かったということでしょうか」(同)

 大学院修了後、日本に帰国し、京大数理解析研究所に入所。前出の大発見に至る。

「論文を出して注目が集まった頃、日本の出版社から『天才の育て方』について本の執筆を依頼されました。お母様に打診をしましたが、お返事はまだありません。プライバシーをとても大切にされる方なんです」(同)

 家族も含め、数学にも通じる、静謐なる世界に身を置いているということか。

 改めて現在の心境を伺うべく、望月教授に取材依頼のメールを送ってみた。予想通り返信は来なかった。

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