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ソフトバンクグループは30日、ことし3月期のグループ全体の業績見通しを下方修正し、最終赤字の額がこれまでの見込みより1500億円増え、9000億円の赤字になると発表しました。投資先のアメリカのシェアオフィス大手、ウィーワークの経営悪化によって支援策に関連する損失が当初の見込みより増えたことなどが理由です。

去年3月期の決算では1兆4000億円余りの最終黒字を確保したソフトバンクグループは今回は一転して巨額の赤字となります。年間の決算で最終赤字となるのは15年ぶりで赤字幅は過去最大です。

一方、営業損益が1兆3500億円にのぼる巨額の赤字になる見通しに変更はないとしています。

ソフトバンクグループは、新型コロナウイルスの感染拡大を背景にした市場の動揺で投資先の企業の価値が下がったことから、業績が急激に悪化しました。

これを受けて、先月、最大で4兆5000億円分の資産を向こう1年かけて売却し、負債の削減などに充てる方針を示していて、計画どおりに財務の改善を進められるかが問われています。

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