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オーストリアでは、15日から飲食店の再開が許可され、首都ウィーンにある「ターフェルシュピッツ」と呼ばれる牛肉の煮込みが名物の老舗レストランは予約で埋まり、訪れた地元の人たちが食事を楽しんでいました。

この店では、テーブルの間隔を1メートル以上空けたり、テーブルを囲むのは大人4人までに制限したりして感染予防の対策をとりました。

店のオーナーは、「商売を始めた最初の日のような気分で、とてもうれしい。レストランは社会生活で重要な役割を占めていると思うので再開できてよかったです」と話していました。

また、ドイツの首都ベルリンでも15日から営業が再開され、中心部にあるビアガーデンでは屋外に設けられた席でビールを楽しむ人の姿が見られました。

訪れた男性は「2か月がたって、ようやく太陽のもと、店でくつろぐことができてすばらしい気分です」と話していました。

店長は「感染対策をしっかりとることがこれからの課題となるが、再びお客さんにビールを注ぐことができてうれしい」と話していました。

一方、市民からは感染を恐れて店での飲食を敬遠する声があり、店側も客の入りが見込めないことなどから、営業の再開を見送る動きも出ていて、経済活動が正常化するには時間がかかりそうです。

オーストリアの飲食店業界の団体のマリオ・プルカー代表は、NHKの取材に対し、「外出制限の期間中、飲食店業界は大きな打撃を受けた。ついに再開されることになり、新たな日常が少しは戻ることを非常にうれしく思う」と歓迎しました。

そして、飲食店の感染対策については、「テーブルどうしの距離を1メートルあけるように強く求めるなど、他国と比べてもとても厳しい基準が採用されている」と強調しました。

そのうえでプルカー代表は「最大の挑戦はどれだけ客を取り戻せるかだが、観光業が止まってしまっている。しばらくは国内市場に頼らざるを得ないが、来月15日からはドイツとの国境が開放される可能性があるので、多くの観光客が来ることを願っている」と述べました。

EUは域内の移動の自由を掲げていますが、新型コロナウイルスの感染拡大で加盟国はそれぞれ国境の往来を厳しく制限する措置をとっています。

こうした中、エストニアラトビアリトアニアのバルト3国は、感染拡大がおさえられつつあるなどとして15日、3か国間に限って国境を開放しました。

エストニアの国境付近では、警察官らがケーキを用意して、およそ2か月にわたった措置の解除を祝いました。

今回、移動が認められるのは過去2週間、バルト3国以外の国に滞在していない人や、新型コロナウイルスに感染しておらず、感染者と接触していない人で、3か国以外からの渡航者は14日間の自主隔離が必要となります。

EU域内では、ドイツがフランスやスイスなどとの国境を来月15日以降に開放することを目指すとしていて、感染拡大がおさえられれば、自由な移動の再開に向けた動きが活発化するとみられます。

#EU