藤井七段の初タイトル戦、配慮に満ちた渡辺三冠のうな重 https://t.co/1XHnpOv0BS
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) 2020年6月18日
将棋名人戦第2局1日目の昼食は、豊島将之名人が「本鮪ちらし寿司」、挑戦者の渡辺明三冠は「山形牛すきやき丼」だった。値段は公表されていないが、1日目の「昼食対決」はほぼ同格と言ってよさそうだ。
昼食対決と言えば、6月8日に東京・将棋会館で行われた第91期棋聖戦五番勝負の第1局が注目された。藤井聡太七段がタイトル戦に初めて登場した記念すべき日だ。藤井七段はこの日、980円のカツカレーを注文した。これに対してタイトル保持者の渡辺明棋聖は3600円のうな重(竹)と赤だし。価格差が大きかったのだ。これについて「渡辺棋聖は相手の藤井七段が高いものを頼みやすいように高価なものを頼んだのではないか」と話題になった。
名人戦第1局が終わった11日に渡辺三冠に真相を尋ねると、「確かにある程度のものを頼んだ方が相手は手広いという意味はあります」とその心を認めた。さらに続ける。「タイトル戦を将棋会館でやる時はそれなりのものを頼まないと格好がつかないでしょう。いつも頼んでいる弁当じゃないとするとうなぎか寿司しかない」。公式ブログや棋譜中継で紹介されることを意識した注文だった。わさびが苦手な渡辺三冠がうなぎを頼むのは必然だったのかもしれない。
「昔は、竜王戦とか王座戦とか、昼食の注文を担当記者の方が対局室に聞きに来たんです。まずタイトル保持者から聞いて、次に挑戦者と。だけど最近は事前に聞かれることがほとんどなので、お互いに自室で食べていると、相手が何を食べているか分からないんですよ」。8日は最近では珍しい特殊な状況だったのだ。
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