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笹生選手は首位と1打差の2位で最終ラウンドに臨み、前半はショットの精度に苦しみ、序盤の2番と3番で連続でダブルボギーをたたいてスコアを落としました。

後半は粘りのゴルフを続け、終盤の16番と17番で連続バーディーを奪いました。

笹生選手は最終ラウンドをバーディー3つ、ボギー1つ、ダブルボギー2つとスコアを2つ落としたものの通算フォーアンダーとして、先にホールアウトした畑岡選手と首位で並び日本選手どうしによるプレーオフに臨みました。

笹生選手はプレーオフ3ホール目のパー4で、ラフからの2打目をピンそばにつけてバーディーを奪って畑岡選手に競り勝ち、初優勝を果たしました。

日本の女子選手が海外メジャー大会で優勝したのは、1977年の全米女子プロ選手権の樋口久子さんと、おととしの全英女子オープンの渋野日向子選手に次いで3人目となる快挙です。

笹生優花選手は、東京都出身の19歳。

日本人の父、正和さんとフィリピン人の母の間に生まれ、現在は日本とフィリピン両方の国籍を持っています。

正和さんの影響で8歳のときに競技を始め、その後、練習環境を求めてフィリピンに渡ります。

持ち味は体幹の強さを生かしたドライバーショットで、今シーズンは国内のプロでトップとなる平均で262ヤードの飛距離を記録しています。

また、子どものころから多くの国のゴルフ場でプレー経験を積み、正確なショットや巧みなテクニックを身につけてきました。

マチュアのときにフィリピン代表として出場した2018年のアジア大会では個人戦で優勝し、2019年には男子の海外メジャー大会、マスターズ・トーナメントと同じ会場で行われるアマチュアの世界大会で3位に入るなど頭角をあらわしました。

日本では去年、19歳でプロデビューして2戦目でツアー初優勝を果たし、続く3戦目でも勝ってツアー2連勝を果たしました。

10代でのツアー2連勝は宮里藍選手と畑岡奈紗選手以来、3人目で、現在は賞金ランキングで4位につけています。

父の正和さんによりますと、東京オリンピックにはフィリピン代表として出場してその後、日本国籍を選択する意向で、近い将来に海外ツアーに本格参戦することを目指しています。

女子ゴルフの日本選手で初めて海外メジャーを制したのは1977年の全米女子プロ選手権で優勝した樋口久子さんが初めてでした。

その後、日本選手として初めてアメリカツアーの賞金女王になった岡本綾子さんが1980年代から90年代にかけてたびたび優勝を争い、全米女子オープンでも1987年にはプレーオフまでもつれる争いで2位に入っています。

2000年代に入ると、アメリカツアーで通算9勝の宮里藍さんや宮里美香選手が全米女子プロ選手権や全英女子オープンで2位や3位に入る活躍をみせました。

そして、樋口さん以来42年ぶりに海外メジャーの壁を破ったのがおととしの全英女子オープンを制した渋野日向子選手でした。

また、渋野選手と同学年で「黄金世代」の1人、畑岡奈紗選手も、全米女子プロ選手権で2018年に2位、去年も3位に食い込みました。

日本選手が全米女子オープンを制覇するのは初めてで、19歳の笹生選手は、アメリカツアー初優勝を、海外メジャーで挙げる快挙を成し遂げました。

男子では松山英樹選手がことし4月に「マスターズ・トーナメント」で優勝し日本の男子選手として初めて海外メジャー大会を制覇していました。

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