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ゴールデングローブ賞はハリウッドで映画業界を専門に取材する外国人記者でつくる団体が選ぶものでアメリカ映画界最大の祭典、アカデミー賞の前哨戦と位置づけられています。

ことしの発表は審査員の人種構成が多様性に欠けるなどとしてテレビ局が生中継での放送を見送る中、9日、非公開で行われ、濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」が非英語映画賞を受賞しました。

「ドライブ・マイ・カー」は村上春樹さんの短編小説が原作で、妻を亡くした舞台俳優で演出家の男性が専属ドライバーの女性と出会い、ともに過ごすうちに目を背けてきた妻の秘密と向き合う物語です。

去年、カンヌ映画祭脚本賞を受賞したほか、8日に発表されたアメリカの批評家が去年の最も優れた映画を選ぶ全米映画批評家協会賞では作品賞をはじめ4つの部門を受賞するなど国際的に高い評価を受けていて、ことしのアカデミー賞でも注目が高まりそうです。

一方、
▽作品賞のドラマ部門には1920年代のアメリカ西部・モンタナ州を舞台に牧場主とその周囲の人たちの人間模様を描いた「パワー・オブ・ザ・ドッグ」が、
▽作品賞のミュージカル・コメディ部門には1950年代のニューヨークでの移民たちの対立を描いたミュージカルの名作をスティーブン・スピルバーグ監督がリメイクした「ウエスト・サイド・ストーリー」が、それぞれ選ばれました。

「ドライブ・マイ・カー」は村上春樹さんの短編集「女のいない男たち」に収録されている同名小説が原作です。

妻を亡くした舞台俳優で演出家の男性が主人公で、男性の車を運転することになったドライバーの女性と出会い、ともに過ごすうちに目を背けていた妻の秘密と向き合っていく物語です。

主人公を西島秀俊さんが務め、寡黙なドライバーの役を三浦透子さんが演じています。

濱口竜介監督が別の映画監督とともに共同で手がけた脚本には「女のいない男たち」に収録されているほかの小説の要素も取り入れられていて上映時間は179分にのぼります。

去年開催された世界3大映画祭の1つ、フランスのカンヌ映画祭ではこの作品で濱口監督らが脚本賞を受賞しています。

また8日に発表されたアメリカの批評家が去年の最も優れた映画を選ぶ「全米映画批評家協会賞」では日本映画としては1985年以来となる作品賞を受賞したほか、主演の西島さんはアジアの俳優として初めて主演男優賞に選ばれるなど合わせて4部門を受賞しました。

濱口竜介監督は神奈川県出身の43歳。

東京芸術大学大学院の修了制作の作品「PASSION」が国内外の映画祭に出品されて注目を集め、その後、東日本大震災をテーマにしたドキュメンタリーなど多くの作品を手がけてきました。

2015年に公開された「ハッピーアワー」は女性どうしの友情や夫婦関係の葛藤を描いた5時間を超える大作で、その年のスイスのロカルノ国際映画祭でそれまで演技の経験がなかった主演の女性4人が最優秀女優賞に選ばれて話題となりました。

おととし、イタリアのベネチア国際映画祭黒沢清監督が監督賞に選ばれた「スパイの妻」では監督らと共同で脚本を担当したほか、去年のドイツのベルリン国際映画祭では「偶然と想像」が最高賞の金熊賞に次ぐ銀熊賞の審査員大賞に選ばれています。

また別の映画監督と共同で脚本を手がけた「ドライブ・マイ・カー」では去年のフランスのカンヌ映画祭脚本賞を受賞していて世界から注目されています。

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