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WHOで危機対応を統括するライアン氏は18日の記者会見で、オミクロン株に対するワクチンの効果について「現在使われているワクチンの多くは、感染後、重症化して入院したり亡くなったりするのを防ぐ」と述べ、十分な効果があるという認識を示しました。

そのうえでライアン氏は、オミクロン株に対応した新たなワクチンを開発する必要は現時点ではないという考えを示しました。

オミクロン株をめぐっては、アメリカ政府の首席医療顧問を務めるファウチ博士が先月、現在使われているファイザーやモデルナのワクチンについて2回の接種では感染や重症化を防ぐ効果は著しく低下するものの、初期的な研究の結果として、3回目の追加接種によって効果は十分高まるとする見解を示しています。

ファイザーやモデルナはオミクロン株に対応したワクチンの開発を表明していますが、WHOとしては、まずは今あるワクチンを途上国も含めて世界に公平に分配することがパンデミックの収束につながるという立場を示しています。

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