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たまねぎの値上がりで買い物客からも困惑の声が上がっています。

東京・墨田区のスーパーでは、2個から3個入りのたまねぎ1袋をいまは、税込み270円で販売しています。

例年だと120円から130円程度だということで2倍以上になっています。

店によりますと、ことし3月ごろからたまねぎの仕入れ値が急激に高くなり、ピークだった今月上旬に比べていくぶん値下がりしたものの、依然として高値が続いているということです。
店では、20年以上毎週木曜日を特売日としてタマネギを1個19円で販売してきましたが、採算が合わないとして今月から見送っています。

たまねぎは店の主力商品のひとつで、これ以上、仕入れ値が高くなると、販売価格をさらに上げることも検討せざるをえないということです。

買い物客からは価格の高さに困惑する声が。

70代の男性は「いつもここでたまねぎを買いますが、高くて本当に困っています。今は我慢するしかありません」と話していました。

40代の女性は「高いので買うことをためらいました。以前と同じくらいまで値下がりしてほしいです」と話していました。
「スーパーイズミ」の五味衛さんは「40年、店で働いていますが、ここまでの値上がりは初めてです。本当はもっと販売価格を上げないと利益が出ないのですが、お客が離れてしまうので、今は値段が落ち着くのを我慢して待つしかありません」と話していました。
一方、和歌山市内のスーパーでは、税抜きで1玉99円で売られていました。

通常は3玉で100円程度で販売されているので、3倍ほどに高騰しています。

買い物客からは。
「確かに高いですよね」
「たまねぎ、すごい使い勝手いいので買い控えて困ることもありますね」

スーパーの石原秀夫社長は「連休中くらいが高くて、ピークで3倍くらいの値段になってたかなと。どうしても生活必需品なので、上手に仕入れを工夫するなど、企業の努力で少しでも安く頑張って提供できるようにさせてもらってます」と話しています。

小売価格は平年の2倍を上回る高値の水準が続いています。

農林水産省では毎週、主な野菜の小売価格を全国のスーパーなど470店舗で調べていて、このうち今月16日から18日のたまねぎの価格は1キロあたり550円でした。

平成30年以降で最も高かった前の週の1キロあたり581円からはやや値下がりしましたが、平年の2.21倍にあたり、高値の水準が続いています。

また、大阪市内のたまねぎの卸売価格は、年明け以降、上昇が進み、4月下旬には1キログラムあたり347円になりました。これは、去年の同じ時期の4.3倍になります。

今月上旬の時点でも、1キログラムあたり240円で、去年の2.7倍となるなど、高値水準が続いています。

たまねぎが高騰している背景には、全国の出荷量のおよそ7割を占める北海道での不作があります。

例年では、北海道産のたまねぎは収穫したものを貯蔵しながら出荷するため、8月、9月ごろからよくとしの春ごろまで出回ります。

春先からは北海道産と入れ代わる形で第2位の出荷量を誇る佐賀県3位の兵庫県などのたまねぎが徐々に出回るようになります。

しかし、去年夏の雨不足の影響で北海道では収穫量が減少しました。

それに加えて、佐賀県では春先の気温の低下などで生育が遅れ、全国的にたまねぎが不足する事態となりました。

たまねぎの高騰は飲食店にも影響を与えています。

大阪・池田市にある洋食店では、淡路島産のたまねぎをふんだんに使ったハンバーグが人気を集めています。

この店では、大きいサイズを中心に、ひと月に100キロあまりのたまねぎを使っていますが、ここ2か月程度で仕入れ価格が1.5倍に値上がりしているということです。

また、大きいサイズのたまねぎを確保することが難しくなっていることから、小さなサイズのたまねぎも購入して急場をしのぐときもあるということです。

店では、客に満足してもらうためたまねぎの量を減らさず、価格も維持していますが、経営への影響は少なくないといいます。

「ハンバーグGOSOU」の店主の山下忠士さんは「うちの店ではハンバーグに使うたまねぎが多いので、量を減らしてしまうと味が変わるため、そのままの量で提供しています。たまねぎの価格が早く前の水準に戻ってほしい」と話していました。
スープや具材にたまねぎを多く使う東京都内のラーメン店では、たまねぎの価格の上昇に頭を悩ませています。

ことし3月にオープンした豊島区のラーメン店は、炒めたたまねぎや生のまま刻んだたまねぎを大量に入れるラーメンを売りにしていて、ラーメン1杯あたり国産のたまねぎおよそ1個分を使っています。
店によりますと、たまねぎ20キロあたりの仕入れ価格は、オープン当初は7000円だったのが、現在は8500円と、2か月あまりでおよそ2割、値上がりしたということです。

このところ、麺に使う小麦をはじめ、鶏肉や油などの価格も上昇していて、ラーメン1杯あたりの材料費はオープン当初よりも2割以上高くなっているということです。

安い海外産に切り替えることはせず国産のたまねぎにこだわって提供したいと考えていますが、今後の価格の動向によっては値上げも検討せざるをえない状況だということです。

ラーメン店「タマネギヘッドバッド」の谷越祐介マネージャーは「ラーメンは安くておなかがいっぱいになるものだと思っているので、可能なかぎり、値上げはしないつもりだが、タマネギの高騰は非常に困っている」と話していました。

生産者は、価格高騰をどう受け止めているのでしょうか。

たまねぎの出荷量が全国3位の兵庫県。そのほとんどを淡路島が占めていて、これから収穫の最盛期を迎えます。

このうち、南あわじ市神代で、たまねぎを生産する会社は、9ヘクタールの敷地でたまねぎを栽培しています。

生産したたまねぎの多くは独自のブランドとして関西のデパートや飲食店などに一定の価格で直接、販売しています。

会社によりますと、去年12月からことし2月にかけて雨が少なく気温も低かったことから例年より1か月ほど成長が遅れたものの、質のよいたまねぎに成長したということです。

この会社には新たに取り引きしたいという問い合わせが相次いでいるということですが、全国的にたまねぎの供給が少なくなる中、既存の取り引き先への出荷に追われ、対応は難しいとしています。

一方、価格については、肥料やガソリンといった経費が値上がりし、経営環境が厳しくなっていることから、維持できるかどうか懸念しています。

会社の代表取締役を務める迫田瞬さんは「値段が上下せず食べていただきたいという思いから、ブランド戦略をとったが、もろもろが値上がりする中で、値段を上げずに済むかという課題がある。北海道頼みにならず、淡路島でもっと出荷量を増やすためにも経営が安定する価格が維持できるようになればというのが農家の願いだ。農家も食卓にいいものをお届けできるように努力するので、いっぱい食べてもらいたい」と話していました。

農林水産省によりますと、兵庫県産のたまねぎなども市場に出てきていて、出荷量は徐々に回復してきているということですが、当面、生育不良の影響は残るとみていて「来月以降の出荷状況しだいだが、ただちに平年並みにまで価格が下がる要素は少ないと考えている」としています。

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