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ローマ教皇フランシスコ(85)は30日、加齢と歩行困難のため教皇としての活動が新たな段階に入ったと述べるとともに、深刻な健康問題で教会運営が困難になった場合は、退任する用意があるとあらためて表明した。

教皇は、1週間のカナダ訪問からローマへ戻る機中、記者団の質問に対し「これまでと同じペースでの外遊はできないと思う。私の年齢と(動作の)制約のため、教会に奉仕するために少し自衛するか、もしくは退任を決断しなければならない」と述べた。

教皇はここ数カ月、膝の痛みから車いすやつえ、歩行器などを使用している。今回、機内で記者席への移動にはつえを使用したが、外遊後45分間行う従来の記者会見では車いすを使用、2013年の就任以来初めてのケースとなった。

カナダ訪問は学校における先住民児童らの同化政策カトリック教会が関与した歴史を巡る謝罪が中心目的だったが、1日のイベントが通常2つに限られ長時間の休憩を取るなど、これまでよりゆっくりした日程となった。

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