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農林水産省20日の審議会の会合で、主食用のコメの需要量と生産量の見通しを示しました。

それによりますと、コメの需要量はことし6月までの1年間が702万トンだったのに対し、来年6月までの1年間は、691万トンから697万トンに減る見通しだとしています。

新型コロナの行動制限がなくなり、外食需要は回復するものの、人口減少や高齢化の影響で引き続きコメの需要は減少すると見込まれています。

一方、来年のコメの生産量は669万トンと、ことしの生産量の見通しの670万トンと同じ程度を見込んでいます。

この見通しをもとに、自治体や農家で実際の生産量を検討しますが、農林水産省が2004年に公表して以来、生産量の見通しが同じ水準に据え置かれるのは初めてです。

その理由について農林水産省は、ことしはコメの卸売価格が3年ぶりに上昇していて、生産量が減ると、さらに価格が上昇するおそれがあるためとしています。

ただ農林水産省では、コメの需要が減っていることに変わりはないとしていて、今後も主食用からエサ用への生産の切り替えのほか、小麦などへの転作を農家に呼びかけていくことにしています。

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