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南米ブラジルのルーラ大統領は就任後初めての外国訪問で隣国のアルゼンチンを訪れ、両国の間で共通の通貨の創設を目指すなど経済面での統合を深めていく考えを示しました。

共通通貨について、イギリスの有力メディアはスペイン語で南を意味する「スル」という名称が検討されていると伝えています。

ただ、ブラジルでは、過去に債務不履行を繰り返したアルゼンチンとの共通通貨には否定的な意見が出ています。

ブラジルのルーラ大統領は23日、アルゼンチンのフェルナンデス大統領と会談したあとの記者会見で「われわれは平和的で建設的な関係を再構築する」と述べました。

フェルナンデス大統領も「中南米の結束の強化には両国の連携が欠かせない」と述べ、ブラジルとの連携に期待を示しました。

両首脳はロシアなどと並ぶ農産物の輸出国である両国が連携し、世界の食料の安定供給に取り組むことなども確認しました。

ルーラ大統領はベネズエラキューバなどの左派の独裁政権と対話を進める考えを示すなど、中南米の結束の強化を主導していく方針ですが、今後、アメリカや中国とどのような関係を築くかも注目されています。

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