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北朝鮮をめぐっては、取引所などへのサイバー攻撃で盗み出した暗号資産を核・ミサイル開発の資金にあてていると見られると指摘されていて、日本政府も国内の暗号資産の事業者に対し、北朝鮮当局の下部組織とされるハッカー集団、「ラザルス」を名指しして注意喚起を行っています。

アメリカの暗号資産の分析会社「チェイナリシス」は、去年1年間で北朝鮮との関与が疑われるハッカー集団が盗み出した暗号資産が、16億5000万ドル、日本円にしておよそ2100億円相当に上ったと見られるとする分析結果を発表しました。

前の年の4倍に当たり、この7年間で最大だということです。

具体的には、オンラインゲームのハッキングなどで、巨額の被害があったケースが相次いだほか、ここ数年、急激に拡大している金融機関や取引所などを通さずに取り引きできる「分散型金融」のプログラムへのハッキングが相次いだと分析しています。

「チェイナリシス」のエリン・プラント調査担当副社長は「多くの国にとって国家安全保障上の大きな脅威となっている」と指摘したうえで「ハッキングへの対策に加え仮に盗まれても現金化できないようにする対策も必要だ。公共と民間が協力して対応に当たることが極めて重要だ」と話しています。

#北朝鮮ハッカー

アメリカのブリンケン国務長官は韓国のパク・チン外相と会談し、北朝鮮への対応をめぐってアメリカの核戦力などの抑止力で同盟国を守る「拡大抑止」を提供することを改めて確認しました。

会談は3日、首都ワシントンで行われ、核・ミサイル開発に一段と拍車をかける姿勢を鮮明にする北朝鮮への対応などをめぐって意見を交わしました。

会談後の発表によりますと両氏は、米韓両国の防衛力を強化するとともに、アメリカの核戦力などの抑止力で同盟国を守る「拡大抑止」を引き続き韓国に提供することを改めて確認したということです。

また北朝鮮の脅威に対応するため、日米韓3か国の安全保障上の連携を強化していく方針で一致しました。

両国の間では、オースティン国防長官とイ・ジョンソプ国防相が先月31日に首都ソウルで会談し、「拡大抑止」の強化を確認していて、今回の会談でも北朝鮮への抑止力を高める姿勢を鮮明にした形です。

ブリンケン長官は会談後の記者会見で「核や通常兵器、そしてミサイル防衛などあらゆる戦力を駆使して韓国を防衛することを約束する。韓国と日本の防衛に対するわれわれの関与は揺るがない」と強調しました。

#米韓(会談)

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#朝鮮半島