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北朝鮮国営の朝鮮中央テレビは、キム・ジョンウン総書記が、朝鮮戦争の休戦協定の締結から27日で70年となるのに合わせて訪朝しているロシアのショイグ国防相と26日、面会したと、写真とともに伝えました。

キム総書記は、ショイグ国防相からプーチン大統領の親書を受け取った上で、国防・安全保障分野について意見を交わし、見解の一致をみたということです。

また、27日付けの朝鮮労働党機関紙「労働新聞」によりますと、キム総書記はショイグ国防相とともに「武装装備展示会」の会場を訪れ、今月12日に2回目の発射実験が行われた固体燃料式の新型ICBM級の「火星18型」などの最新兵器を一緒に見て回りました。

北朝鮮には中国の代表団も招かれており、キム総書記に対し、習近平国家主席の親書が手渡されたということです。

首都ピョンヤンでは27日、ことし2月以来となる大規模な軍事パレードが行われ、アメリカに対抗して3か国の結束を誇示するという見方が韓国から出ています。

松野官房長官「引き続き重大な関心を持って注視」

松野官房長官は午前の記者会見で「北朝鮮による核・ミサイル開発は、わが国と国際社会の平和と安全を脅かすもので断じて容認できない。朝鮮戦争休戦70周年に関連する動向も含め、引き続き重大な関心を持って注視していく」と述べました。

その上で、北朝鮮キム・ジョンウン総書記がロシアのショイグ国防相と面会したことについて「一つ一つの動向についてコメントすることは差し控える。北朝鮮の完全な非核化に向けて、国際社会とも協力しながら、関連する国連安保理決議の完全な履行を進めていく」と述べました。

武装装備展示会」新型ICBM級など

北朝鮮キム・ジョンウン総書記がロシアのショイグ国防相と一緒に26日「武装装備展示会」の会場を訪れた際の写真では、灰色の機体に、北朝鮮の国旗とともにハングルで「朝鮮人民軍空軍」と記された大型の無人機も展示されていて、韓国の通信社、連合ニュースは、アメリカの大型無人偵察機グローバルホーク」などに形状が似ていると伝えています。

また、固体燃料式の新型ICBM大陸間弾道ミサイル級の「火星18型」と並んで、初めて迷彩柄が施された液体燃料式の新型ICBM級「火星17型」とみられるミサイルが確認できます。

北朝鮮はことし3年目となる「国防5か年計画」で、超大型核弾頭の生産や、固体燃料を用いたICBMの開発、それに、500キロ先まで把握できる無人偵察機の開発などを掲げています。

“軍事パレード 今夜行われる可能性高い”

韓国統一省は27日、北朝鮮の軍事パレードについて、現時点でまだ行われていないものの、近年は夜間に実施されているため、27日夜行われる可能性が高いとする見方を示しました。

また、韓国軍の合同参謀本部は、27日午前に開かれた定例の記者会見で「軍事パレードに関連し、アメリカと緊密に協力しながら鋭意注視している」としています。

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