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名古屋刑務所ではおととし11月から去年9月にかけて、刑務官22人が3人の受刑者に対し、顔や手をたたいたり、顔にアルコールスプレーを噴射したりするなどの暴行や不適切な処遇を繰り返していたことが明らかになりました。

法務省矯正局が調査を行い、名古屋刑務所は20代から30代の当時の刑務官13人について、悪質な暴行があったとして特別公務員暴行陵虐などの疑いで書類送検していました。

また、矯正局は、13人を懲戒処分にしています。

捜査の結果、名古屋地方検察庁は8日、13人をいずれも起訴猶予としました。

理由については、「諸般の事情を考慮した。懲戒処分を受けていることも一つの要素として考慮している」などと説明しています。

この問題をめぐっては、有識者の第三者委員会の提言を踏まえ、齋藤法務大臣が再発防止策として、全国の刑務官を対象に、5年以内に装着式のカメラの導入を目指すことなどを発表しています。

名古屋刑務所 所長「失った信頼の回復へ 全力で努める」

名古屋刑務所の中田学司所長は、「改めて被害者をはじめ、関係する皆様方に心からおわび申し上げます。第三者委員会の提言にもとづき引き続き失った信頼の回復にむけ、職員一同、全力で努めてまいります」などとコメントしています。

#法律(特別公務員暴行陵虐傷害罪・名古屋刑務所刑務官・起訴猶予

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