https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

岡田監督を6回胴上げ
18年ぶり6回目のリーグ優勝を決めた阪神の選手たちはマウンドに集まり、岡田彰布監督を6回、胴上げして、球場に集まった多くのファンと優勝の喜びを分かち合いました。また阪神の元選手で、ことし7月、脳腫瘍のため28歳で亡くなった横田慎太郎さんのユニフォームを同期入団で優勝投手となった岩崎優投手が掲げていました。

注目
阪神 18年ぶり優勝の軌跡》
18年ぶりのリーグ優勝を果たした阪神。長きに渡ってファンが待ち望んだ歓喜までの道のりです。

阪神は15シーズンぶりに縦じまのユニフォームに袖を通した岡田彰布監督のもと、開幕4連勝で好スタートを切りました。

シーズン序盤は2人のピッチャーが台頭。まずはプロ3年目の25歳、村上頌樹投手です。1軍での登板は、昨シーズンまでわずか2試合でしたが、4月12日の巨人戦では7回まで1人のランナーも出さない完璧な内容のピッチングを見せました。

4月は中継ぎを含めて▽4試合に登板し2勝0敗▽25イニングを投げて無失点の抜群の成績を残し、3月と4月の月間MVPに選ばれました。

もう1人は28歳の大竹耕太郎投手。昨シーズンのオフに初めて行われた現役ドラフトでソフトバンクから加入しました。開幕ローテーション入りをつかみ取り、キレのあるストレートとタイミングを外すチェンジアップを駆使したピッチングで、5月の月間MVPを受賞しました。

チームは、5月に9連勝や球団の月間勝利記録に並ぶ19勝を挙げるなど絶好調でした。一方、昨シーズン2年連続の最多勝など3つのタイトルを獲得した青柳晃洋投手は、開幕戦で白星を挙げたもののなかなか安定せず、5月20日に1軍の出場選手登録を抹消されました。

6月には今シーズンから抑えを任された湯浅京己投手がリリーフに3回失敗するなど、精彩を欠いて投手陣に不安を残しました。

さらに打線も1番・近本光司選手と佐藤輝明選手がともに打率1割台に低迷するなどして、得点力が落ちて大きく負け越しました。それでも前半戦を46勝35敗、引き分け3で勝ち越し、2年ぶりに首位で終えました。

夏場の8月は4番の大山悠輔選手が打率3割3分7厘の活躍、不振にあえいでいた佐藤輝明選手が打率3割ちょうどに復調しました。

投手陣は、先発とリリーフがともに安定したピッチングを見せて、3日の中日戦から13日のヤクルト戦まで今シーズン最長の10連勝をしました。

16日に優勝へのマジックナンバー「29」を初めて点灯させた阪神は、29日に1回消滅したものの今月1日に再点灯してからは順調に減らし、ファンが待ち望んだ18年ぶりのリーグ優勝を果たしました。

《18年前の優勝は》
阪神が前回優勝したのは18年前の2005年で、当時チームを率いていたのが岡田彰布監督でした。岡田監督が確立させた▽ジェフ・ウィリアムス投手と▽藤川球児投手、それに▽久保田智之投手の「JFK」(じぇい・えふ・けー)と呼ばれた鉄壁のリリーフ陣がチームを支えました。

攻撃陣は▽ベテランの金本知憲選手や▽通算381個の盗塁をマークした赤星憲広選手、さらに▽この年、チーム歴代最多となる147打点を挙げた今岡誠選手などがけん引し、2003年以来、2年ぶり5回目のリーグ優勝を果たしたのです。

《届かなかった17年間の戦い》
阪神は、2005年を最後に17年間にわたって優勝から遠ざかりました。ペナントまで目前に迫ったシーズンもありましたが、わずかのところで逃してきました。

3年ぶりの優勝を目指した2008年は開幕から首位となりましたが、この年に開催された北京オリンピックに出場するため主力が不在となった8月以降に失速。最大13ゲームの差があった巨人に逆転されました。この年は、まさかの2位に終わりました。当時の岡田彰布監督は責任を取って辞任しました。

その後、2009年からの10年間は▽2位が4回▽3位が1回▽4位が3回▽5位が1回、それに▽最下位が1回でした。

前任の矢野燿大監督が就任した2019年からの4年間はすべて3位以上で、いわゆる「Aクラス」の成績でした。それでも優勝には届きませんでした。このうち、おととしのシーズンはルーキーだった佐藤輝明選手などの活躍で開幕ダッシュに成功し、6月には2位のヤクルトに大差をつけて首位を独走。しかし、このシーズンも後半戦に入って打線が振るわず、ヤクルトに首位の座を奪われました。その後は、驚異的な追い上げをみせたもののゲーム差なしの2位に終わり、またしても優勝を逃しました。

#テレビ