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きっかけは、『ひるおび』にコメンテーターとして出ていらした青山学院大学陸上部の原晋監督でした。監督から「恵さんも、もし良かったら早稲田の大学院、どうですか? 僕、スポーツ科学研究科というところで勉強して、すごくためになったので」と言われたんですね。監督はスポーツ科学研究科を2018年に卒業されていました。

大学院は週4回。土曜日の長い時は、朝9時から夜の9時まで、7限目まで入っていました。

平日は『ひるおび』の生放送後、午後3時に番組の反省会が終わると、早稲田大学3号館1階のコンビニでおにぎりを買って食べながら、フリースペースで授業の宿題をやって提出して。4時半から1時間半の授業を2コマ受けて、大好きな浜田省吾さんや佐野元春さんの曲をかけながら、自分の車を運転して帰る。そんな感じです。

もう1つは、ビジネス系の授業を持つ中村好男先生が「大学院での学びで大事なのは、知識を詰め込むことではなくて、自分の知識に疑問を持つことです」とおっしゃったことです。「必要なのは知識ではなくて、問いを立てることです」と。「戦争は何故なくならないのか?」というように、世の中のことにいかに疑問を持って、自分で答えを探すか。

社会人の授業って面白くて、黒板に向かって学生が黙々とペンを走らせることは少なく、そこにはいつもコミュニケーションがあります。大人のための空間を先生たちが作ってくれるので、その年齢に合った知識欲を満たしてくれるんです。自分たちが経験してきたことを尊重してもらえるし、何より経験が活かせる空間だったから楽しくて。ときには「本当にその疑問でいいですか?」なんて厳しいことを言われながら、学んでいきましたね(笑)。

授業の合間に、大学近くの食堂にみんなで行くんです。助教の先生も大卒の学生修士の方も早稲田出身だから食に詳しくて、「ここのランチは、『ライスは小』って言っておいた方がいいですよ。並でもすごい大盛りですよ」って教えてくれる。そこで「どうして大学院に入ったんですか?」などと雑談が始まって、お互いの境遇を知っていきます。そのときに僕ら社会人は、学生修士の皆さんの過酷で切実な現実を知るんです。

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