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闇バイトなどで集めた実行役を現場に向かわせ、現金などの資産を狙う犯罪は、従来の特殊詐欺だけでなく、強盗にも広がっていて、手口の凶悪化が進んでいます。闇バイトなどを実行役とした『匿名・流動型犯罪グループ』と呼ばれる集団が関わった強盗などの事件が、9月までの2年間に全国で70件起きていたことが、警察庁のまとめでわかりました。

目次
SNSなどで募集 闇バイトらの強盗事件 154人検挙

銀座 腕時計店強盗事件 当時19歳被告に実刑判決

SNSなどで募集 闇バイトらの強盗事件 154人検挙
SNSなどで募集した闇バイトを実行役とする強盗事件が、今、全国で相次いでいます。

こうした事件では、グループのメンバーが互いの名前を知らず、連絡手段に匿名性の高いアプリが使われていることなどから、首謀者や指示役を解明できたケースが少なく、警察庁はことし7月、これらの集団を『匿名・流動型犯罪グループ』と新たに名付けて、対策の強化に乗り出しています。

警察庁によりますと、『匿名・流動型犯罪グループ』が関わったとみられる強盗や侵入窃盗の事件は、去年からことしにかけて、「ルフィ」などと名乗る指示役のもとで行われた一連の広域強盗事件など、9月末までの2年間に22の都道府県で70件発生しています。

これらの事件であわせて154人が検挙されていますが、その多くが闇バイトで集められた末端のメンバーだということです。

警察庁は、闇バイトの上部では、暴力団員やいわゆる半グレなども加わって役割ごとに緩やかに結びつき、犯罪を指示しているとみて、実態解明を進めるとともに、闇バイトに関連したインターネットやSNS上の書き込みのパトロールを強化するなど、新たな形態の犯罪グループへの対策を進めています。

銀座 腕時計店強盗事件 当時19歳被告に実刑判決
ことし5月、東京 銀座の高級腕時計店に仮面をつけた男らが押し入り、およそ3億円相当を奪った強盗事件で、逃走用の車を運転していた当時19歳、現在20歳の被告に対し、東京地方裁判所は25日、懲役4年6か月の判決を言い渡しました。

判決の中で蛭田円香裁判官は「被告は家賃の支払いに困り、闇バイトも含めて仕事を紹介してほしいと共犯者に話していた。当初は共犯者から、バールを持って店に入るよう言われたが、これを断り、運転手役を希望した」などとしたうえで「動機や経緯に酌むべき点はない」などと指摘しました。

この事件では、25日に判決を受けた被告を含め、これまでにあわせて6人が逮捕され、一部の被告にはすでに実刑判決が言い渡されています。

南相馬 実行役の被告 “言われるまま動くロボットに”
ことし2月26日の午後、福島県南相馬市の住宅に3人組の男が押し入り、70代の夫婦に暴行を加えてけがをさせたうえ、現金やネックレスなどを奪って逃走しました。

警察は防犯カメラやドライブレコーダーの映像などを徹底的に調べる「リレー捜査」などを行って、逃走先を突き止め、事件発生から8日後までに3人の実行役を逮捕しました。

逮捕されたのはいずれも闇バイトで参加した東京や北海道の20代の3人で、強盗傷害の罪で起訴されました。

そして25日、福島地方裁判所は3人に対し、それぞれ懲役7年から6年の判決を言い渡しました。

3人のうち、東京の20歳の被告は24日、NHKの記者との面会に応じ、高齢の女性に暴行した際の心情について「年上の共犯者に言われるまま、そのとおりにしか動けないロボットのようになっていました。これまでの経験とは全く違い、怖くなってやってしまった」と話しました。

そのうえで「やってはいけないことをしてしまったとという思いが強く、早く現場を立ち去りたかった。2度と同じ過ちを犯さないと誓いたい。しっかり罪と向き合って、被害者の夫婦に償いたい。指示した上の人も全員、悪い人はみんな捕まって、未来が良くなればと思います」などと話していました。

一方、この強盗傷害事件では、25日に判決を受けた3人の実行役のほか、仲介役や車の運転役なども逮捕されましたが、首謀者をつきとめることはできておらず、警察が捜査を継続しています。

福島県警「サイバーパトロール」強化
多くの「闇バイト」が逮捕されてもなお、犯罪に加わる若者らがあとを絶たない状況を受けて、警察が強化している対策の1つが「サイバーパトロール」です。

福島県警では、本部のサイバー犯罪対策課と、県内22すべての警察署に専用の端末を配置して、インターネットやSNS上に闇バイトへの勧誘など、犯罪につながるおそれがある書き込みがないか、確認しています。

以前は「闇バイト」という単語を検索すると、すぐに書き込みが見つかっていましたが、対策が強化される中、最近は検索でヒットする書き込みが減り、「高額バイト」や「日払い」などのキーワード、さらに、具体的な仕事の内容は示さず、「1日5万円以上」などと条件だけを記した書き込みが増えているということです。

福島県警では、犯罪につながるおそれのある書き込みを見つけた場合には、サイトの管理者などに削除を依頼しているほか、「闇バイトの可能性があります」などとメッセージを書き込んで、見る人に対し、警察が把握していることを伝えているということです。

福島県警察本部サイバー犯罪対策課の大津聡 課長補佐は「具体的な仕事内容の説明がないのに、高額の報酬を約束している書き込みは特に注意が必要です。なるべく多くの書き込みをパトロールによって事前につぶしていくことが大切だと思います」と話しています。

#法律(闇バイトを実行役「匿名・流動型犯罪グループ」事件・2年で70件)

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#法律(警察庁露木康浩長官「犯罪情勢がこれまで想定できないような態様にまで拡大している」「多様で変化するグループの実態を解明し、あらゆる刑罰法令を駆使した戦略的な取締りを行うことが重要だ」・『匿名・流動型犯罪グループ』)