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米下院は6日、共和党が主導する176億ドルのイスラエル支援法案の採決を実施した。結果は賛成250、反対180で、可決に必要な3分の2に届かず否決された。

採決結果は賛成250、反対180。共和党の14人が反対に回り、民主党の46人が支持した。

民主党は、ウクライナイスラエルへの支援を盛り込んだ1180億ドル規模の上院超党派国境警備法案の採決を望んでいる。

しかし、ジョンソン下院議長(共和党)はこの法案が提出される前から反対姿勢を示しており、上院共和党指導部も6日、可決に十分な支持が得られないとの認識を示した。

民主党のロサ・デラウロ下院歳出委員長は、イスラエルのみを支援する法案は「何の成果も得られず、同盟国への援助や人道的救済を遅らせることになる」と指摘した。

上院案を支持するバイデン大統領は、イスラエルのみを支援する下院の法案が可決された場合、拒否権を行使する意向を表明していた。

米下院は6日、移民問題への対応を巡るマヨルカス国土安全保障長官の弾劾訴追決議案を否決した。共和党の一部議員が造反し、反対に回った。

反対が216票、賛成が214票となった。造反者が出たことは下院共和トップのジョンソン下院議長に痛手となった。

下院共和党マヨルカス氏がメキシコとの国境警備対策を意図的に緩くしたほか、議会で虚偽の発言をして国民の信頼を裏切ったと主張。共和が主導する下院国土安全保障委員会が先週、弾劾訴追案を可決していた。

議会では移民政策を巡る民主・共和間の対立が先鋭化している。

上院では共和党議員らが1180億ドル規模の超党派国境警備法案に反対しており、共和トップのマコネル院内総務は「成立の見込みはないようだ」との認識を示した。

この法案にはウクライナイスラエルへの支援が盛り込まれている。

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