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『光る君へ』の第10回「月夜の陰謀」(3月10日放送)では、藤原道長柄本佑)とまひろ(紫式部のこと、吉高由里子)が廃屋で密会。道長が「遠くの国に行こう」といって、駆け落ちするように誘いかけると、まひろは道長に、都で出世する「使命」を説き、駆け落ちを拒絶しながらも男女の一線を超えた。

 続く第11回「まどう心」(3月17日放送)でも、二人は同じ場所で密会し、およそ大河ドラマらしくない泣きのギターソロをBGMに、熱いキスを交わした。ただ、このときは道長がまひろに、都で妻になるように誘いかけたが、正妻ではなく妾になれということだと聞いたまひろが、正妻でなければ嫌だと拒絶。道長は立ち去ってしまった。

 道長が怒るのも無理はない。彼は立ち去る前、「どうすればお前は納得するのだ。いってみろ。遠くの国に行くのは嫌だ、偉くなって世を変えろ、北の方(註・正妻の意味)でなければ嫌だ。勝手なことばかり。勝手なことばかりいうな!」と、言葉を投げた。そして、道長のこの主張は筋が通っている。

 道長のような上級貴族は、たとえ末っ子でも、まひろのような下級貴族の娘を正妻にするのは難しい。だから、結ばれたければ「遠くの国に」行くという話になるが、都に残って偉くなる道を選ぶなら、道長の家はまひろとの結婚を許さないから、彼女と結ばれたければ妾にするしかない。まひろの身分で道長に、都に残って道長の正妻になることを望むのは、道長がいうように「勝手なこと」なのである。

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