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中国外務省は、アメリカによる対中制裁措置や台湾への武器売却に報復するとして、アメリカの防衛関連企業12社や幹部らに制裁を科すと22日に発表しました。

制裁の対象となったのは、アメリカの防衛関連企業、「ロッキード・マーチン」の関連部門など12社で、「反外国制裁法」に基づき中国国内の資産を凍結するとしています。

また同じく防衛関連企業の「ノースロップ・グラマン」のCEOなど幹部10人について中国への入国を禁止するとしています。

中国外務省はアメリカが、ロシアとの関わりを理由に、多くの中国の事業者に一方的な制裁を科し、合法的な権益を著しく損なっている」などとしています。

アメリカ政府はロシアの軍需産業を支援したとして今月、中国に拠点を置く複数の事業者などに制裁を科していて、報復した形です。

さらに中国外務省は、アメリカによる台湾への武器売却も制裁の理由にあげています。

中国政府は、台湾に関連して3日連続でアメリカの企業や個人への制裁を発表していて、アメリカを強くけん制するとともに、今月20日に発足した台湾の頼清徳政権に圧力を強めるねらいもあるとみられます。

#米中(報復制裁)

中国軍は23日午前、台湾や台湾の離島の周辺で軍事演習を開始したと発表しました。台湾の頼清徳総統は今月20日の就任演説で「台湾は中国の一部だ」とする中国の主張を否定していて、中国軍は「『台湾独立』の分裂勢力が独立を企てる行為に対する強力な戒めだ」として、頼政権への圧力を強めています。

目次

中国軍 台湾周辺海域で軍事演習開始 頼政権へ圧力強化
中国軍“軍事演習を行う範囲の地図”SNSで発表
台湾国防部「理性がない挑発」遺憾の意を表明
台北市民「攻めてくることはない」
《日本の反応》
《中国軍 台湾周辺での過去の演習》

《日本の反応》

《中国軍 台湾周辺での過去の演習》

【詳しくはこちら】1からわかる!台湾と中国の関係は?

中国軍 台湾周辺海域で軍事演習開始 頼政権へ圧力強化
中国軍で台湾を含む東シナ海などを管轄する東部戦区は日本時間の23日午前8時45分から台湾の北部と南部、それに東部の台湾をほぼ取り囲む海域などや、台湾の離島の金門島などの周辺で軍事演習を開始したと発表しました。

東部戦区によりますと、軍事演習は23日と24日の2日間行われ、陸海空軍とロケット軍などがパトロールを行うほか、合同で作戦の実行能力を検証するとしています。

東部戦区の報道官は「これは『台湾独立』の分裂勢力が独立を企てる行為に対する強力な戒めであり、外部勢力による干渉への厳重な警告だ」としています。

これに加えて、中国海警局は23日、台湾の対岸にある福建省に近い台湾の2つの離島周辺海域で総合的な訓練を行い、パトロールや緊急対応能力を検証すると発表しました。

中国軍はおととし8月、当時のアメリカのペロシ下院議長が台湾を訪問したあと、台湾を取り囲むように軍事演習を行いました。

また、去年4月に台湾の蔡英文前総統がアメリカに滞在した際や、去年8月に今の頼清徳総統が副総統として南米訪問でアメリカに立ち寄った際などにも繰り返し台湾周辺での演習を発表してきました。

台湾 頼清徳 総統
今月20日の就任演説で、頼総統は「中華民国中華人民共和国は互いに隷属しない」などと述べ「台湾は中国の一部だ」とする中国の主張を否定していて、中国はこれに反発するとともに、頼政権への軍事的な圧力を強めています。

中国軍“軍事演習を行う範囲の地図”SNSで発表
中国軍はSNSで軍事演習を行う範囲だとする地図を発表しました。地図には台湾本島を取り囲むように赤い太い線で囲んだ区域が5つ示されています。また、中国大陸に近接した台湾の離島の金門島馬祖島などの周辺は、矢印の付いた赤い点線で囲まれています。

台湾国防部「理性がない挑発」遺憾の意を表明
中国側の発表について、台湾国防部は「理性がない挑発、地域の平和と安定を破壊する行動だ」として「遺憾」の意を示しました。
さらに「口実を設けて軍事演習を行うことは、台湾海峡の平和と安定に役立たないうえ、横暴な本質をはっきりと浮かび上がらせている」と中国軍を非難しました。

台湾 総統府「一方的な軍事挑発は遺憾」
台湾の総統府の報道官もコメントを発表しました。
「中国が一方的に軍事挑発を行い、台湾の民主主義と自由、および地域の平和で安定した現状を脅かすのを目にするのは遺憾だ。地域の平和と安定の維持は台湾海峡両岸の共通の責任と目標であるというのが総統府の一貫した立場だ」としています。
また、台湾の市民に対しては「国家安全チームと軍は、演習の状況を全面的に把握している。安心してほしい」と呼びかけました。

台北市民「攻めてくることはない」

中国軍の演習発表があったのは、ちょうど台湾の朝の通勤時間帯でしたが、台北市内のオフィス街は人も車もいつもどおり通行していて、ふだんの平日と変わった様子はありませんでした。

中国軍の発表について、44歳の女性は「演習をしたければすればいいですよ。本当に攻めてくることはないでしょう」と話していました。

26歳の男性は「一種のデモンストレーションだと思います。わたしたち一般人はいつもどおり出勤するだけで、全体的には大きな影響はないでしょう」と話していました。

《日本の反応》

官房長官「推移注視し外交努力続ける」
官房長官は午前の記者会見で「台湾海峡の平和と安定は、わが国の安全保障はもとより、国際社会全体の安定にとっても重要であり、引き続き中国側に直接しっかり伝えるとともに、アメリカをはじめとする同盟国や同志国と緊密に連携しながら、各国共通の立場として明確に発信していく。両岸関係の推移をしっかり注視し、外交努力を続けていく」と述べました。

沖縄県 玉城知事「情報収集し状況を注視していきたい」
沖縄県の玉城知事は23日午前11時ごろ、県庁でNHKの取材に応じ「台湾の頼総統の就任式にあわせて中国が演習に出たのではないかと思うが、情報収集にあたり、状況を注視していきたい」と述べました。

《中国軍 台湾周辺での過去の演習》

ペロシ下院議長が台湾訪問(2022年8月)

【2022年8月】
当時のアメリカのペロシ下院議長が台湾を訪問したことへの対抗措置として、中国軍は、台湾を取り囲むようにあわせて6か所の海域と空域で軍事演習を行いました。この演習は当初の日程から延長され、7日間にわたって続きました。

この演習では、中国軍が発射した弾道ミサイルの一部が日本のEEZ排他的経済水域の内側に落下し、日本政府が中国に抗議しました。また、ペロシ氏の台湾訪問のあと、中国軍機が台湾海峡の「中間線」を越えて台湾側の空域に入る飛行を常態化させるなど、中国は台湾に対する軍事的な圧力を強めました。
台湾 蔡英文総統が米下院議長と会談(2023年4月)

【2023年4月】
いずれも当時の台湾の蔡英文総統とアメリカのマッカーシー下院議長が会談した対抗措置として、中国軍は台湾周辺で3日間にわたって、パトロールと軍事演習を行いました。

この演習には、中国軍では2隻目で、国産としては初めての空母「山東」も参加して空母から艦載機が飛び立つとする映像などが公開されました。
台湾 頼清徳 副総統が米訪問(2023年8月)

【2023年8月】
今の頼清徳総統が副総統として南米のパラグアイを訪問した際、アメリカを経由したのにあわせて台湾周辺でパトロールと軍事演習を行いました。中国軍は、この時の演習の日程については当日、1日だけ発表しています。
このほか、中国は、アメリカの議員団の台湾訪問への対抗措置だとして台湾周辺で軍事演習を行うなど、台湾への軍事的圧力を強めています。

【動画】台北支局 逵健雄支局長に聞く 状況は?

#反中国#対中露戦#習近平伏魔殿体制=旧体制

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