https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

世界金融危機に対応した2人の元米財務長官は、次期米大統領が引き継ぐのは活力がありながらも「暗い」課題を抱えた経済だとの見方を示した。その上で政治家に対し、財政赤字への対応と市場競争の保護を呼び掛けた。

  ティモシー・ガイトナー氏は30日、ブルームバーグTVの番組で「次期大統領はいくつかの暗い影を受け継ぐことになるだろう。非常に危険で、はるかに複雑な対応が求められる世界だ」と指摘。隣に並んだヘンリー・ポールソン氏は、政府債務が「暗雲」であり、「抑制されなければ、最終的にわれわれの繁栄を破壊することになる」と語った。

  ポールソン氏は、今のところ米経済は「世界で明るいスポット」であり、「追い風を受けている」と発言。ガイトナー氏も「非常に重要な多くの分野で、われわれはイノベーションのフロンティアの頂点に立っている」と続けた。 

  しかし両氏とも、連邦政府債務の軌道のほか、保護主義的な圧力や特定分野に成果をもたらすことを意図した政策が過度に強まるリスクを懸念すべき問題として指摘。ガイトナー氏は、グローバルシステムにおけるドルの役割を守る上で、責任ある財政政策が長期的には重要になると述べた。

  同氏は「われわれは引き続き安全な逃避先だ。混乱し、かつ危険な世界では安全な避難場所であり、それは非常に大きなメリットだ」とした上で、「政策に携わる人々は、ドルが享受している地位には何の保証もないことを理解しなければならない」と警鐘を鳴らした。

原題:Geithner Sees ‘Dark Shadows’ for Next President, Warns on Dollar(抜粋)

d1021.hatenadiary.jp

#米経済