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米大統領選でのドナルド・トランプ氏勝利に関連した世界的な株価の大幅上昇は、トランプ次期大統領がドイツや日本、中国といった国々に改革を進めるよう説得できれば持ちこたえる可能性が高まると、独アリアンツのチーフ経済アドバイザー、モハメド・エラリアン氏が指摘した。


  エラリアン氏は20日ブルームバーグテレビジョンのインタビューで「トランプラリーが持続するためには、米国内で政策を実施するだけではだめだ」とし、「重要なのは、共和党が上下両院で主導権を握ることで国内でのトランプ氏の国内政策の道筋が非常に明確になるということだけではない。トランプ氏は同盟国や中国に自国のバランス回復を推進するよう説得する必要がある」と述べた。


  米S&P500種株価指数米大統領選の投票日以降に約6%上昇。トランプ氏が掲げるプロジェクトや減税の方針が経済成長を押し上げるとの楽観が背景にある。また債券利回りの上昇に伴い、ドルも上昇。輸出が損なわれることになれば、製造業の雇用再生を実現するというトランプ氏の公約を脅かしかねない。


  エラリアン氏はトランプ氏が掲げるインフラ支出拡大について、「容易に達成できる公約」だと指摘。オバマ大統領も同様の目標を持っていたが、共和党が支配する議会の支持をなかなか取り付けられなかったと加えた。


  エラリアン氏はここ数カ月、政治的な行き詰まりで多くの先進国の歩みが止まっていると批判している。中国や日本、ドイツといった国に対し構造改革の実施を呼び掛けており、ドイツについては財政投入による景気刺激を強化することで恩恵が得られるとしている。


原題:El-Erian Says Sustaining Trump Rally Depends on Germany, China(抜粋)