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米連邦準備制度理事会FRB)の次期議長に指名されているパウエル理事は28日の議会証言で、自身のリーダーシップの下で、金融当局が政策金利の引き上げを継続し、バランスシートを縮小すると予想していると発言する。


  同理事は上院銀行委員会での指名承認公聴会での証言テキストで、「われわれの目的はインフレ率が当局の目標に向けて徐々に上向く中で、力強い労働市場を維持することだ」と説明。「われわれは金利が幾分さらに上昇し、バランスシートが徐々に縮小すると予想している」と述べる。


  パウエル理事はまた、銀行監督当局としての連邦準備制度の役割を通じて金融安定性を守ると表明。ただ、金融危機後の規制改革を見直す方針も示す。


  同理事は、「米金融システムは10年前よりも力強く、回復力も増していることは疑いない。われわれは改革の中核を維持しつつ、規制の負担を緩和する適切な方法を引き続き検討する」としている。


原題:Powell Sees Rates Rising Somewhat Further, Core Reforms Retained(抜粋)


トランプ大統領からFRBのイエレン議長の後任に指名されたパウエル理事は、議会上院で承認を得るための公聴会に出席するのに先立って、27日、証言の内容を公表しました。


この中で、パウエル氏は、政府から独立して金融政策を行うことが重要だとしたうえで、当面の政策金利について、「いくぶん上昇する」と述べ、景気の拡大に合わせて金利を緩やかに引き上げる今のFRBの路線を引き継ぐ姿勢を示しました。


また、市場に大量の資金を供給する量的緩和策で膨らんだFRBの資産規模を少しずつ縮小していくとして、市場への影響を見極めながら金融政策の正常化を進めていく考えを強調しました。


そして、トランプ大統領が掲げる金融規制の緩和については、「適切な方法を引き続き検討していく」と述べ、政府と歩調を合わせていく姿勢も示しました。


パウエル氏は、日本時間の29日に行われる公聴会を経て、来年2月、就任する見通しです。

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