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地中海を渡って密航する多くの移民や難民の受け入れが課題となっているイタリアで、現地の裁判所は政府が近隣国のアルバニアで運用を始めた一時的な収容施設について、これまでに施設へ送られた移民などの収容を認めない判断を示しました。
密航の抑止を図りたいメローニ政権にとって痛手となりそうです。

イタリアは、移民などの一時的な収容施設をアドリア海の対岸にあるアルバニアに建設し、今月16日、受け入れが始まりました。

しかしイタリアのメディアによりますと、ローマの裁判所は18日、これまでに施設へ送られた移民など12人について、収容を認めない判断を示しました。

イタリア政府は施設への収容基準として、送還されても身に危険などが及ばない「安全な国」の出身であることなどを条件にあげていますが、裁判所は、12人の出身国のエジプトやバングラデシュは、「安全な国とは認定できない」と判断したということです。

これを受けてアルバニアの施設にいた12人は19日、イタリアに移送されたということです。

メローニ首相は、EUヨーロッパ連合の域内での保護を求めて密航する人が相次ぐ中、EUに加盟していないアルバニアに施設を作ることで密航の抑止を図りたい考えですが、計画は出だしからつまずいた形で政権にとって痛手となりそうです。

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