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韓国では、ユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領による「非常戒厳」をめぐって検察と警察などが、それぞれユン大統領に出頭を求めているのに対し、複数の韓国メディアは大統領側が弁護団の選定を本格化させていると伝えています。
ユン大統領が弁護団とともに捜査にどう臨むのかが焦点となっています。

韓国のユン・ソンニョル大統領による「非常戒厳」をめぐり、内乱と職権乱用の疑いで捜査を進めている検察の捜査本部と、警察などでつくる合同捜査本部が16日、それぞれユン大統領に対し出頭要請を出しました。

このうち、警察などの合同捜査本部は、18日午前10時の出頭を求めています。

捜査が一本化されず、検察と警察などが争うようにして捜査を進める異例の事態となっていますが、これに対してユン大統領側は弁護団の選定を本格化させていると複数の韓国メディアが伝えました。

ユン大統領は、検察から15日出頭するよう要請を受けていたものの「弁護士の選任が終わっていない」として応じなかったと報じられています。

ユン大統領は国民向けの談話で、「大統領の『非常戒厳』を宣言する権利の行使は司法審査の対象にならない統治行為だ」と主張し、捜査に対して「堂々と立ち向かう」と述べていて、ユン大統領が弁護団とともに捜査にどう臨むのかが焦点となっています。

一方、検察は16日、国会に部隊を展開させた当時の陸軍の特殊戦司令部の司令官と首都防衛司令官を逮捕していて、「非常戒厳」に関わった軍幹部への捜査も加速しています。

韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領の弾劾が妥当かどうかを判断する憲法裁判所は、ユン大統領に対し、裁判への出席や答弁書の提出などを要請する文書を送ったことを明らかにしました。弾劾裁判は今月27日から始まることになっていて、ユン大統領の対応が注目されています。

「非常戒厳」を宣言した韓国のユン・ソンニョル大統領の弾劾が妥当かどうかを判断する憲法裁判所は、今月27日に本格的な審理に向けた初めての弁論準備手続きを行う予定です。

憲法裁判所の広報官は17日午前の記者会見で、ユン大統領に対して、裁判への出席や答弁書の提出などを要請する文書を16日に送ったと明らかにしました。

広報官は、ユン大統領に送った文書は「現在、送達中だ」としていて、文書の受け取りから7日以内に答弁書の提出を求めたということです。

ユン大統領は国民向けの談話で、「大統領の『非常戒厳』を宣言する権利の行使は司法審査の対象にならない統治行為だ」と主張していて、今月27日から始まる弾劾裁判にユン大統領がどう対応するのか注目されています。

検察 “21日までに出頭要請”報道

韓国のユン大統領の「非常戒厳」をめぐって捜査を進めている検察は、ユン大統領に対して2度目の出頭要請を行っていますが、通信社、連合ニュースは、検察が今月21日までに出頭するよう求めたと伝えました。

検察は、1度目の出頭要請でユン大統領に15日、出頭するよう求めていましたが、大統領はこれに応じませんでした。

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