タイ 憲法裁 首相の職務一時停止命じる 国境問題の対応めぐりhttps://t.co/D3lLLfrCxl #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) July 1, 2025
タイの憲法裁判所は、隣国カンボジアとの国境問題への対応で、ペートンタン首相が憲法が定める倫理規定に違反したとして首相の解職を求めた上院議員の申し立てを受理し、首相の職務の一時停止を命じました。裁判所は今後、首相の解職について判断を行うことになり、政治の混乱が一層深まる可能性が出ています。
ペートンタン首相をめぐっては、隣国カンボジアとの間で国境問題の対立が深まった先月、カンボジアのフン・セン上院議長と行った電話会談の音声が流出し、その中で、自国の軍幹部を批判し、カンボジア側におもねるような発言をしたことが分かり、国内で批判がいっきに高まりました。
これを受け、上院議員の一部が首相の発言は憲法で定められた倫理規定に違反したとして首相の解職を憲法裁判所に申し立て、裁判所は、1日この申し立てを受理するとともに審理を行うため、首相の職務の一時停止を命じました。
職務の停止の間は、副首相が首相代行を務める見通しです。
タイでは、カンボジアとの国境問題への政府の対応をめぐって与党第2党が連立政権から離脱したほか、先週、保守派の支持者らおよそ2万人が首都バンコクに集まり、首相の辞任を求めるデモが行われていて、政治の混乱が一層深まる可能性が出ています。
ペートンタン首相「裁判所の決定を受け入れる」
憲法裁判所から職務の一時停止を命じられたことについてペートンタン首相は、首相府で記者団に対し、「裁判所の決定を受け入れる」と述べました。
一方で、隣国カンボジアとの国境問題についてカンボジア側におもねるような発言をしたことをめぐり、ペートンタン首相は今後、裁判所ですべてを明確に説明するとした上で「この件で不快に感じたり、怒りを覚えたりした人たちにおわびする。私自身は真に国のためを思った行動だった」と強調しました。
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