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タイ憲法裁は14日、セター首相に解職命令を下した。禁固刑を受けた人物を閣僚に任命したことで「重大な」倫理違反を犯したとの判断を示した。政治的混乱がさらに拡大する恐れがある。

セター氏は就任1年足らずで失職することになった。国会で新首相が選出されるまでプムタム副首相が暫定首相を務める見通し。

憲法裁は「(セター氏が)誠実さを欠いたため首相を解職されると判断した」と説明した。同氏の行動は「倫理基準の重大な違反」との見解を示した。決定は5対4だったとしている。

憲法裁は先週、王室に対する不敬罪の改正を選挙公約に掲げたことを理由に、下院最大勢力の野党・前進党の解党を命じている。

セター氏は首相官邸で記者団に対し、「非倫理的だと判断され首相を退任するのは悲しいことだ。私は誠実かつ正直に職務を遂行した」と語った。

セター氏が閣僚に任命した元弁護士のピチット氏は、2008年に裁判所職員への賄賂を企てたとして法廷侮辱罪で短期間収監された。同氏の贈賄疑惑は立証されず、同氏は5月に辞任した。セター氏はこの人事は正当なものだったと主張していた。

憲法裁の決定により、タイ政界の重鎮であるタクシン元首相と、保守派や軍の守旧派との長年にわたる対立が再燃する可能性がある。

一部の政治専門家は、セター氏が所属するタクシン派「タイ貢献党」が次期政権の樹立で影響力を持つ可能性が高いとの見方を示している。

ブラパ大学政治法学部のオラーン・ティンバンティエオ副学部長は、「連立政権は結束を保っている。信任に多少の影響が出るかもしれないが、それは短期的なものだ」と述べた。

次期首相は23年の総選挙前に各党によって首相候補に指名されている必要があり、タクシン氏の37歳の娘で貢献党のペートンタン党首、アヌティン内相、ピラパン・エネルギー相、国軍出身のプラウィット氏らが含まれる。

タイの憲法裁判所は14日、セター首相が過去に有罪判決を受けた人物を閣僚に任命したことは憲法で定められた倫理規定に反するとして、解職を命じる判断を示しました。今後、新たな首相が議会で選出される見通しですが、政治の混乱は避けられない情勢です。

タイのセター首相は、ことし4月の内閣改造タクシン元首相の元弁護人を閣僚に任命しましたが、この人物が過去に有罪判決を受けていたとして、当時の保守派の上院議員らから解職を求める訴えが出され、憲法裁判所が審議をしていました。

この閣僚人事について憲法裁判所は14日、憲法で定められた倫理規定に反するとしてセター首相の解職を命じる判断を示しました。

セター首相が所属する最大与党「タイ貢献党」は長年、対立関係にあった軍に近い保守政党などと連立政権を組んでいますが、今回の裁判について地元メディアからはタイ貢献党」に対する保守派の勢力によるけん制だとの見方も出ています。

セター首相は失職し、今後、議会で新たな首相が選出されることになりますが、タイの政治の混乱は避けられない情勢です。

タイの憲法裁判所は、今月7日にも民主派の最大野党「前進党」に対し、王室への中傷を禁じる不敬罪の改正を公約に掲げていたことをめぐって解党を命じています。

タイの憲法裁判所はこれまでもたびたび軍や保守派に有利な判断を示していて、その公正さを疑問視する声も出ています。

セター首相「判断受け入れたい」

これについて、タイのセター首相はメディアの取材に応じ「国全体の問題を解決するためにやるべきことがたくさんある中で、残念な判断が示されたが、受け入れたい。次の首相の選出にあたっては議会の決定を尊重したい」と述べました。

バンコクの市民からは懸念する声も

タイの憲法裁判所がセター首相に解職を命じる判断を示したことについてタイの首都 バンコクでは市民から今後の政治や経済への影響を懸念する声も聞かれました。

このうち46歳の会社員の女性は「タイの政治は難しい状況に追い込まれると思います。セター首相は多くの候補者の中から選ばれたのにこのように解職されてしまった。今後の政治や経済がどうなるのか先が見えず心配です」と話していました。

また53歳の会社員の男性は「タイではこのような事態が何度も繰り返されてきました。この影響は多くの方面に広がりそうで心配です」と話していました。

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