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今年度、全国で捕獲されたクマの数は9800頭余りで、過去最多となったことが環境省のまとめでわかりました。

環境省によりますと、ことし(2025年)4月から10月までに全国で捕獲されたクマの数は、31都道府県であわせて9867頭にのぼり、統計を取り始めた2006年度以降、最も多くなりました。

都道府県別では、
秋田県が最も多く1973頭
次いで、
青森県が1154頭
福島県が1153頭
などで、東北の6県で全体のおよそ7割を占めていました。

環境省は捕獲数が増加した背景として、市街地でのクマの出没が相次いだことが考えられるとしています。

クマの捕獲が増加した一方で、捕獲に対応できるハンターの数は減少していて、環境省によりますと、ライフル銃や散弾銃を使用するために必要な「第一種銃猟」の免許を取得している人の数は、1985年度は29万7000人でしたが、2021年度には8万4400人に減っているということです。

こうしたことから、国は、ガバメントハンターとして、狩猟免許を持つ人を自治体職員に雇用した場合の人件費を支援するとしています。

また、冬眠から目覚めて、春先に動き出すクマの捕獲を強化し、人の生活圏とクマの生息域を分けるゾーニングを進める方針です。