EU、ドル弱体化受けユーロの国際的役割向上狙う-きょう財務相理事会 https://t.co/pRhK5n4Sdl
— ブルームバーグニュース (@BloombergJapan) February 16, 2026
トランプ米大統領の政策で市場が混乱し、ドルが弱体化する中、ユーロ圏の財務相らは、ユーロの国際的な役割拡大を推進しようとしている。
欧州連合(EU)のユーロ圏財務相理事会の議長を務めるギリシャのピエラカキス財務相は、「現在の地政学的文脈を踏まえたうえで最近の出来事を見ると、国際金融・通貨システムが政治的手段として利用されるリスクがある」と指摘し、「従って、EUの通貨主権にとって非常に重要なユーロの国際的役割を守ることは、私たちにとって存在意義に関わる問題だ」と語った。
欧州中央銀行(ECB)は14日、ユーロを推進するため、これまでで最も強力な措置として、世界中の中央銀行にユーロの流動性を提供する用意があると表明した。この提案は、16日にブリュッセルで開かれているユーロ圏財務相理事会に先立ち、EUの執行機関・欧州委員会が作成した文書に含まれているアイデアのひとつだ。
ブルームバーグが入手したこの文書は、各国に対し、ユーロへのアクセスをパートナー国に保証することによる、ユーロ外交の強化を促している。
文書では、「米国がストレス時にドル流動性を供給する意欲を低下させる可能性がある中、ユーロ建て流動性をパートナー国に提供することは、EUの貿易戦略を補完する貴重な手段となり、ユーロの国際的役割を強化し得る」としている。
また文書からは、特にエネルギー、重要な原材料、航空輸送、防衛などの主要セクターにおいて、発行や取引におけるユーロの使用を促進する方法を模索していることがわかる。
ドイツのクリングバイル財務相は「国際投資家は分散投資を望んでおり、欧州との接触を求めている。だからこそ、私たちは世界全体の資本投資にとって安全な避難所になりたい」と語った。
フランスのレスキュール経済・財務相も「世界中で大きな課題に直面している今、EUはより強く、より迅速に、競争力と強力かつ独立した能力の向上に取り組まなければならない」と強調した。
ただ、匿名を条件に語った関係者によると、フランス当局者は、こうした動きがユーロの対ドル相場を押し上げ、輸出業者にどのような悪影響をもたらすかについての理解も求めている。
原題:Euro-Area Finance Chiefs Push for Bigger Role of Single Currency(抜粋)
#欧経済(ドル弱体化)
EU諸国、国益の影に隠れるべきでない 妥協必要=独財務相 https://t.co/VZrgM0RFl2 https://t.co/VZrgM0RFl2
— ロイター (@ReutersJapan) February 16, 2026
ドイツのクリングバイル財務相は16日、欧州連合(EU)は転換期にあり、各国は自国の国益の影に隠れることなくEUの影響力と主権を強化する取り組みを加速させるべきだという認識を示した。
クリングバイル氏はユーロ圏財務相会合に先立ち、「われわれは欧州の主権を強化し、欧州を強くするという目標を常に念頭に置き、問題を解消し、解決策を見つけたい」と語った。
さらに「今年初めのデンマーク自治領グリーンランドを巡る問題を受け、欧州に関心を持つ全ての人が目を覚ましたと確信している。それが、国益にとらわれたり、国益の影に隠れることなく、妥協する用意ができているという事実につながっていく」とし、ドイツは妥協する用意があると言明した。
クリングバイル氏は「欧州レベルで現在進んでいるペースは、欧州が直面している課題に見合っていない」と指摘した。
ポーランド、スペイン、イタリア、フランス、ドイツ、オランダのEU主要6カ国(EU6)はトランプ米大統領がグリーンランドを取得する意向を明確にしたことを受け、1月末に財務相と経済相による初のビデオ会議を開催した。
同グループは16日、ユーロ圏財務相会合に合わせて再び会議を開いた。
ドイツ財務省の報道官によると、今回の会合ではEU貯蓄・投資同盟に向けた進展の加速と、重要な原材料のサプライチェーンの強靭性強化という2つの行動分野に焦点が当てられた。
次回のEU6カ国会合は3月9─10日に予定されており、ユーロの国際的な役割強化と防衛投資の効率化が焦点になるという。
#EU(260217)