2007-12-16 ■ 芸術 歴史 芸術 歴史 【カブキ気分】人物を見極める 昨年(平成19年)見た舞台の中では、中村吉右衛門が演じた加藤清正が「歴史上の人物像」として最も深く心に残った。 「二条城の清正」では、老いた清正の心が描かれる。若いころ豊臣秀吉から受けた恩に報いるため、遺児の秀頼を守って二条城で徳川家康と渡り合う。「あの当時としては珍しく、忠義に厚い武将だったと思う」と話した吉右衛門は、厚い忠義を尽くす老将の姿を見事に演じきった。