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『百楽7月号』

内田康夫
終戦以来、アメリカに与えられた形ばかりの平和の中で、経済一辺倒に走ってきて、どうなったかといえば、自己中心で無責任な人々ばかりが目立つ世の中です。
<中略>
 何をやったらどうなるのか――という原因と結果について、今の日本人は考えなくなっているでしょう。当たり前のことですが、原因があって結果がある。だからこそ、何かにコミットする時には覚悟が必要になってくるんです。だけど、そんなことを考えずに、みんな薄っぺらな行動に走る。そうして今では、勝手なことをやり始めるようになった人が増えてきたのだと思います。それから、国に何かをしてもらうのではなく、自分が国に対して何ができるのかということも考えなくなった。だから、何かと言えば、国に対する文句ばかり並べ立てる。例えば、年金制度は維持してもらいたい。けれど、それでは財源を確保するために税金を上げます――と言われると、目くじらを立てて反対する。主張することに対しての覚悟がなく、しかも自分たちの責任は回避したがる。

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