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【正論】福田首相退陣　政治評論家・屋山太郎　公明の「減税」無理強いで嫌気

　自民党支持率が長期低落傾向を示しているのは、官僚との“二人三脚”による官僚政治（官僚内閣制）に起因する。官僚政治は成長期にはパイが大きくなるから分配の矛盾は生じない。しかしここ１５年ほどの低成長時代では分配は相対的に官に多く廻る。天下りや高額退職金、果ては居酒屋タクシーにまで庶民が反感を持つに至った。加えて年金記録漏れ問題の発生、Ｃ型肝炎発症の元になった血液製剤の認可など官僚の無責任さが目に余るようになった。

　自民党にはこの体制によって利益を得ている族議員が多い。民主党が改革に熱心なのは、この体制を壊しても失うものがないからだ。

　しかし麻生氏は公務員制度の改革に熱心でない。一方、小沢氏は独立行政法人の廃止、天下り禁止、地方分権を正面に打ち出している。