大恐慌時代を振り返る(3) 最近の円高のウラには他国の「故意の放置」がある?|広瀬隆雄 世界投資へのパスポート|ダイヤモンド・オンライン
問題は、1つの国がそれを始めると、他国も対抗して自国通貨を弱く誘導せざるを得なくなり、これが各国の連鎖的なリアクションを誘いやすい点です。
ここでみなさんは、「はっ」と気がつくかもしれません。「そうか、最近、日本円が強いのはこれと関係しているのかな?」ということを考えてほしいのです。
さて、各国が競争して自国の通貨を弱く誘導してしまうと、せっかくの目論見が外れてしまいます。
すると、次にそれらの国々がやることは:
1.「ダンピングは止めてほしい」と他国を非難する
2.輸入関税を引き上げて、外国製品が入りにくくする
3.輸出に補助金を出す
そして、経済のブロック化へ…