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『法律学入門』
P106

 先に,「主権」をもった国家が,身分制に象徴される拘束的な社会的諸関係から人間を個人として解放したのだという趣旨のことをいいました。つまり,「主権」という強い権威ないし権力を手に入れた国家が,その権威ないし権力を背景に,従来あった拘束的な社会的諸関係をつぶして,個人の自由の空間を“創出した”のです。換言すれば,個人の自由の空間は,強い国家の権力によって創り出されたのだ,ということに注意してほしいのです。自由と権力との関係は大変難しく微妙なもので,これからいろいろな観点から言及しますが,まず上のことを明確に認識しておく必要があります。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20081230#1230644811