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《若手記者・スタンフォード留学記 20》激動の2009年。「私の予測」と「私の目標」(1) | 趣味・教養 | 投資・経済・ビジネスの東洋経済オンライン

1940年以来の“官僚主導体勢”、1955年以来の“自民党一極支配”、高度成長を支えた“年功序列・終身雇用”が雪崩を打って崩れ始める。

 大不況は、「派遣切り」などの悲劇を生んでいますが、既得権益をぶち壊すというプラスの側面もあるわけです。

 言論という点では、古い「保守 vs リベラル」の構図が有効性を失うでしょう。

 具体的には、イデオロギー色の濃い「正論・田母神的な保守」と偽善性の強い「朝日・岩波的なリベラル」が国民に愛想を尽かされて、「より現実主義的な保守」と「経済学に理解のあるリベラル」に再編されていくのではないでしょうか(希望的観測も含みますが)。

 古いマスコミ体制が目に見えて壊れ始めるでしょう。政治が国民の民意を反映していないとは良く言われますが、同じことがマスコミについても言えます。

 かつて、大橋巨泉氏は「勝ち組とか金持ちとかインテリがテレビを見なくなっただけなんですよ。(中略)テレビは今に「貧困層の王様」になるはずです。」(『日経ビジネス』2006年1月30日号』)と指摘しましたが、その傾向に拍車がかかるでしょう。

今、本当に必要とされ、価値があるのは、一流のゼネラリストではないでしょうか。

 日本が、海外に比べて弱いセクターは、政治家、経営者、ジャーナリストですが、この3つの仕事に要求される能力は、高い総合力です。個人的に、「見識があるな」と感じる政治家やジャーナリストの経歴を調べると、オックスフォードやケンブリッジで、古典や歴史やPPE(政治・哲学・経済)を専攻した人物が多いことに気づきますアメリカに多いロースクール出身の政治家は個人的にはあまり好きではありません)。

6月の帰国後、早速、茶道を習いはじめるつもりです。心を和ませる時間を確保し、口だけでなく、身振りで日本の伝統を語れる何かを身に着けたいと願っています。