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『世界』3月号

>世界的な経済危機が強まる中、この10年以上にわたって、言論の世界を支配してきた市場主義的な言説が影をひそめ、社会的な連帯について盛んに語られるようになってきている。つい最近まで市場主義の旗をふっていた論客が懺悔してみせるなか、いまや「ネオリベ」という言葉はすっかり悪の代名詞となった感すらある。しかし、善悪対立の単純な図式で政治が語ることが繰り返されることには別の落とし穴が潜んでいないか。現在、自明とされているかに見える議論の前提を問い直しながら、政治の領分で追求されるべき問題は何かについて考える。