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【正論】慶応大学教授・竹中平蔵 “補正の悪循環”が懸念される

 しかし記者会見でこの点を聞かれたとき、麻生総理はマクロの数字は念頭になく、「積み上げ」でこの数字が出てきたという主旨の発言をした。要するに、総需要管理政策であるはずの財政政策について、「管理」が存在しないのである。マクロ的な視点が完全に欠落しているのだ。

すでにリーマンショックから7カ月が経過している。麻生内閣になってから、これが4回目の予算になる。景気刺激のタイミングは決定的に遅れてしまった。

 そもそも財政拡大は、一時的な需要不足を政府が補うものである。その間に、本来の民間需要が戻ってくるような政策と抱き合わせでないかぎり、中期的には成功しない。90年代の日本が失敗したのは、不良債権処理や成長に向けた構造改革などに手をつけないまま、一時的な財政拡大ばかりを続けたからに他ならない。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20090419#1240101210
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20090417#1239916515