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【風を読む】論説副委員長・五十嵐徹 政府の大小を問う前に

 どんな改革も既得権を奪われる側との摩擦はつきもので、小泉改革もまた多くの敵をつくってきた。批判の大合唱の裏には、そんな勢力の影も見え隠れする。

「旧に復せ」と言わんばかりの議論には、やはり与(くみ)することはできない。

 「小さな政府」か「大きな政府」かの二者択一の議論も本質から外れてはいないか。